AKG「K271 MK2」徹底レビュー|10 年使い続けてわかったこと

「AKG(アーカーゲー)の K271 MK2 って、どんな感じですか?」って疑問を、解決していきます!
楽器のレコーディングや動画編集など、モニター用のヘッドホンなら密閉型がオススメですよ。なぜなら、音漏れが少ないので夜間でも使えますし、マイクに漏れた音が収録される心配も少なくなります。
数あるモニターヘッドホンのなかでも、AKG(アーカーゲー)の「K271 MK2」は、かなりおすすめです。
なんといったって、わたしの活動を 2010 年から、10 年間も支えてくれてきたんですから!
- この記事でわかること
- AKG「K271 MK2」のレビュー
- AKG「K271 MK2」のデザインについて
- AKG「K271 MK2」の付属品について
- AKG「K271 MK2」の装着感について
- AKG「K271 MK2」のケーブルについての感想
- AKG「K271 MK2」の音質について
- AKG「K271 MK2」の 10 年間使ってみて、わかったこと

というわけで今回は、AKG(アーカーゲー) の「K271 MK2」について、10 年使ってみた徹底レビューをさせていただきます。
目次
AKG K271 MK2 を、10 年間使ってみたレビュー
AKG K271MK2を、10 年使ってみたのでレビューさせていただきます。
もっと早くレビューしようと思っていたのに...気がついたら 10 年たってました汗。時間の流れって、怖いですね〜笑。いつ買ったのか調べてみたら...2010 年 12 月 25 日...だとッ!!!!



悔しすッ!!!!!
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10 年後に、なんか切ない気持ちになってしもうた笑。あの日、あの時のクリスマス以降から使いつづけてきた軌跡を、惜しげも無く届けましょう。
それが、あの日あの時の自分を...清く美しく浄化できる気がする。

1.デザインをレビュー
AKG「K271MK2」のデザインについて、レビューしていきます。
10 年使ってみて思ったことは...「飽きのこないデザイン」ってことですね。理由は、この3つ↓
- 飽きのこないデザインだと感じる理由
- シンプルな外観
- 落ち着いた配色
- AKG らしさ
ごてごてとした飾り付けがないので、見た目はかなりシンプルです。ロックマンのノーマル状態といったところでしょうか?
配色についても、「赤」や「黄色」といった目立つ色がありません。だから、そっとインテリアとしてもどんな場所にも馴染んでくれます。
デザインで感じるのは、AKG らしさを感じるオーバーヘッドの部分ですね。頭部に直接当たる部分の上に、金属のフレームがついていてかっこいいんですよ。
余計なものが少ないからこそ、10 年み続けても飽きないデザインだからこそ、長く愛され続けている理由の1つかもしれませんね。
2.付属品をレビュー
- AKG「K271MK2」本体
- ヘッドホン用ケーブル
- 標準イヤーパッド
- ベロア製イヤーパッド
- 6,3mm ステレオ変換プラグ
AKG「K271MK2」の付属品について、レビューしていきます。
最大の特徴は、ベロア生のイヤーパッドですね。フカフカの素材かつ、適度な硬さをたもってくれるのでつけ心地最高です。標準のイヤーパッドは、ラバー感あるので夏場の暑い時期に向いているかもしれませね。
ヘッドホン用ケーブルは、着脱可能です。断線しても、交換できるのでとても経済的です。6.3mm のステレオ変換プラグがついているので、レコーディングでオーディオインターフェイスに接続するのにも困りません。
コストパフォーマンスのよすぎる付属品なところが、なんともうれしいポイントです。しっかりイヤーパッドのメンテナンスをすれば、10 年たっても使えておりますので...ほんとコストパフォーマンス高い付属品でした。
3.装着感をレビュー
AKG「K271MK2」の装着感について、レビューしていきます。
- ズレる心配がない
- オーバーイヤータイプだから、耳が痛くならない
- 側圧は、強すぎない。締め付けられる感じは、ない。
- イヤーパッドが、アゴに当たるから個人的に疲れる
- メガネは、細いフレームだとズレるから困る時がある
装着感をひとことであらわすと、「ズレる心配がない」って感じですね。密閉型なので、主にギターのレコーディングで使っています。テンション上がっても外れないから、安心なんです。
形は耳全体を覆うオーバーイヤータイプなので、耳が痛くなることはありません。ただ AKG「K271MK2」をつけていると、顎関節のところにあたる感じがあります。これが、トークや歌うときにあたる感じを受ける人もいるかもしれませんね。
側圧は、強すぎないので締め付けられている感じはありません。顎にあたってる感触があるので、長時間つけているとちょっとだけ疲れる印象があります。この辺は、個人差がすごくでるところかも?
メガネをつけていると、ちょっとズレる感じがあります。わたしはフレームが細いタイプをつけているので、装着するたびにメガネの左右が前後にズレてしまうんですよ。度が微妙にあわなくなるので、その都度なおしています。
装着感について、まとめましょう。総じて、悪くない装着感なのですが...個人的にあごにあたる感じがするところが、気になるって感じですね。ギターのレコーディングに使う用途なら、全然気になりません。ゲーム実況で喋ったり、リスニング用途としてもっと違う可能性を探りたくなりますね。
4.カールコードをレビュー
AKG「K271MK2」のカールコードについて、レビューしていきます。
- くるくるコードは、やっぱり便利
- ストレートタイプと違って、絡まらないからいい!
- レコーディングの時に、取り回しがやりやすい
- ストレートがいいなら、交換ケーブルが公式であるよ!
AKG の「K271 MK2」のうれしいポイントは、ヘッドホン用ケーブルが「くるくる」のカール状になっていることですよ。
一般的に見かけるイヤホンのケーブルって、まっすぐなストレートタイプですよね。ストレートタイプって、知らないところでケーブルが絡まったり、足元に煩雑に伸びてしまったり、管理が大変な時があります。それを解決してくれるのが、カールした形状のケーブルなんです。
エレキギターをレコーディングしているときにも、足元でシールドと絡まったりせず、すごく便利なんですよ。他にもモニタリングヘッドホンを持っていますが、このカールコードが絡まらなくて便利なので、レコーディングが必要なときは付け替えたりすることがあります。
もちろん、カールコードが苦手という方には、AKG さんでストレートコードタイプのヘッドホン用ケーブルもあります。標準で付属するのはカール状なので、ぜひ取り回しの楽な AKG「K271MK2」のカールコードを堪能してみてほしいですね。
5.AKG「K271 MK2」の音漏れ具合をレビュー
AKG「K271MK2」の音漏れについて、レビューしていきます。
AKG「K271 MK2」は、密閉型のヘッドホンです。だから屋外で使用しても、夜間に使っても隣の部屋を機にする必要がないんですよ。
って、言葉で言ってもわかりづらいので...実際に、音漏れについて動画を撮影してみました。測定環境や、実際の音漏れについての動画はこちらをご覧ください↓
(Size: 4MB)
- Apple Watch の「ノイズ App」で、騒音レベルを測定【参考】Apple Watchでノイズレベルを測定する - Apple サポート
- 静音レベルが同様の管理人ダミー段ボール頭部を使用
- 管理人の部屋の通常時ノイズ:32dB
- 再生音源の音量:オーディオインターフェイスのヘッドホン音量のメモリで中間。聴感上では、けっこう大きめの音で鳴らしてみました。電車など大きめの音を想定して。
- 未装着時の平均ノイズ:約 49dB 程度
- 装着時の平均ノイズ:約 36dB 程度

自宅でレコーディングする程度なら、ヘッドホンの音がマイクに漏れるってことはないと思います。ちょっとテンション上げすぎて、モニターを大きくしすぎると...さすがに入るかもしれませんが、そういう経験は少ないですね。
たださすが、密閉型のヘッドホンといったところですね。20dB も音が小さくなるって、実験してみてはじめてわかりましたよ。1m ぐらい離れたら、ほとんど聞こえなくなっていたので...隣の部屋など壁を隔てる環境なら、音漏れの心配はしなくてもいいと思いますよ!
6.音質をレビュー
AKG「K271MK2」の音質について、レビューしていきます。
- 解像度に満足
- 高域ハッキリ
- 音作りしやすい
AKG「K271MK2」の音質を、言葉で表すならこんな感じですね。
わたしは AKG「K271MK2」を、DTM のレコーディング用ヘッドホンという目的で購入しました。その目的は、しっかり果たしてくれているのですごくいい買い物だったと思っています。
音楽的な細かい表現をしっかり聞き取ることができるヘッドホンとして、解像度には満足しています。リファレンス CD を聞いていて、「ギターの弦を弾く音」「ボーカルの息遣い」などちゃんと聞こえるんですよ。耳とヘッドホン内側のダイヤフラムまでの距離が保たれているからか、「音も狭すぎる!」と嘆くこともありません。
ほかのイヤホンやヘッドホンと聞き比べると、シャキッと高域が出ている印象を受けます。かといって、ドンシャリのように「ジャリジャリ」したような音ではありません。これが、AKG の特徴なのか?と予想してみたり笑。ちなみにミキシングで使って見ると、ベースを出しすぎてしまうんですよね。低音より高域に、音の特徴があるせいでしょうか?ヘッドホンミキシングをしている方は、ちょっと注意が必要ですね。
解像度がちゃんとあって、高域がハッキリとした性格なので、シンセサイザーやエレキギターの音作りが、めちゃ捗りますよ。しっかりリバーブの音も聞こえてくるので、世界に浸れるというか、没頭できるというか...テンションが上がる音といったところでしょうか?
音質についてまとめると、解像度が高く、高域にハッキリとした性格があって、音作りのしやすいテンション上がる音質って感じですね!
10 年使ってわかったこと。いまだに現役って話
AKG「K271 MK2」を 10 年使ってみてわかったことは、いまだに現役でがんばってくれているということです。
音楽機材は、高価なものも多いですが...ちゃんといいものを揃えれば、長持ちするんだということを実証できている気がしますよ。笑
まさか、2010 年のクリスマスに購入したヘッドホンが、10 年たってもいまだに現役で戦い続けてくれるなんて...はじめての冬のボーナスから奮発して買った遠い記憶のわたしは、想像すらしていなかったでしょう。
さすがに 10 年使い込んできたせいか、ヘッドホンを外したときに音がとまる機能や、ハウジングの銀色のふちが外れてしまったり、ヘタってきている感は否めません。
そろそろ次のヘッドホンの導入も考えているところですが...AKG「K271MK2」は、はじめてわたしが購入したモニターヘッドホンとして、壊れるまで使い続けたいと思っています。
測定で使用した静音ダミー人形の作り方
測定で使用した静音ダミー人形の作り方を、解説しますね。
AKG「K271 MK2」の音漏れチェック で、管理人の頭を模した静音ダミー人形さんを使いました。
なるべく、自分の頭にヘッドホンをつけたときと、同じぐらい静音になるよう調節しました。Zoom iQ7 で、録音しながら、作業し担ですよ!
まずは、ダンボールにしこたま新聞紙を詰め込みます。
ぎゅうぎゅうに詰め込んだら、ガムテープで段ボールを密閉します。
最後は...
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わたしの顔!!!!
ノリで、貼り付けちゃいます。自分の頭に、ヘッドホンつけて撮影したかったんですが、新しい取り組みに挑戦したかったんですよね。
っで、できあがったのが...この子でした↓
これから、ヘッドホンレビューで度々でてくるので、お楽しみに!第三者的な視点で、ヘッドホンの音漏れをチェックしたい人も参考にしてみてね!
ヘッドホンの静音チェックなら、もっとこうするといいよ!ってことがありましたら、ぜひサウンドオルビス(@soundorbis)に教えてくれださい。ダミー頭部ちゃんを、どんどんアップデートしていきますから。笑

まとめ
AKG「K271 MK2」について、レビューさせていただきました。まとめると、こんな感じです↓
- デザイン:飽きのこないデザイン
- 付属品:ベロア製イヤーパッド、変換プラグついて、コストパフォーマンス高い
- 装着感:ズレる心配がない。側圧は強すぎないが、顎にあたる感じがある
- カールコード:絡まらないから、便利!!
- 音漏れ:装着していないときの平均ノイズ:約 50dB。装着してるときの平均ノイズ:約 32dB。さすが密閉型ヘッドホンの静かさ!
- 音質:解像度が高く、高域にハッキリとした性格があって、音作りのしやすいテンション上がる音質
- 総評:10 年使ってみてわかったことは、いまだに現役でがんばってくれているってこと!
自分による、自分のための、自分に送ったクリスマスプレゼント。それが、AKG「K271MK2」でした。10 年間、ずっと最前線でわたしの活動を支え続けてくれました。
2020年5月23日時点でも、しっかりメーカーにも商品ページがあるようです。ロングセラーの定番という存在になっているのかもしれません。わたしは、そんな AKG「K271MK2」と出会えたこと、一緒に活動してこれたことを誇りに思っています。
AKG「K271MK2」が壊れて、音が出なくなるその日まで...これからも共に活動していこうと思います。
かなり個人的にな思い入れの強い記事になってしまいましたが笑、AKG「K271MK2」のヘッドホンレビューが、誰かの参考になれていたらうれしいです。

そのほか、DTM 音楽制作の機材や、ヘッドホンレビューに関する記事は、こちらの記事をご覧ください↓
【関連】DTMの必要機材おすすめ7選|初心者はまずコレ読んで!!【2020】

参照元:K271 MKII | Professional studio headphones
※画像:サウンドテック・ラボ
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。あくまでも、自己責任にてご購入いただきますようお願いいたします。