Audacity で、書き出しする方法【まとめ】

「Audacity って、どうやって書き出しすればいいの?」って疑問を、解決します。
Audacity で録音した歌ってみた音源を MIX 師に渡すときや、CD に焼いたり、スマホの音楽プレイヤーに送るには、「書き出し」という機能を使う必要がありますよね?
しかし、Audacity の書き出し方法にはいくつか種類があって、おぼえるのが面倒です。そこで、当メディアでまとめてやり方や考え方を、説明してみました。ぜひ、参考にしてみてください。
というわけで今回は、Audacity で、書き出しする方法を、徹底的にまとめていきます。
目次
Audacity で書き出しする方法【まとめ】
Audacity で書き出しする方法を、サクッとまとめてみました。
「WAV・mp3」といった定番の拡張子で書き出すやり方や、分割、選択範囲のみといった便利な機能までまとめてみました。それでは、いってみよ〜!
WAV で書き出しするやり方
Audacity で、WAV ファイルを書き出すやり方を、説明します。
Audacity のメニューにある ファイル を、クリックしてください。
書き出し に、マウスカーソルをあわせます。
WAV として書き出し を、クリックしてください。
「音声の書き出し」の画面が、でてきます。
まずファイル名を入力してください。ファイルの種類は、変更しなくてオッケーです。エンコーディングも、そのままで大丈夫です。
保存 を、クリックしてください。
「メタデータタグを編集」の画面が、でてきます。とくに入力しなくても大丈夫です。
OK を、クリックしましょう。
「音声の書き出し」画面で選んだフォルダに、Audacity で書き出した WAV ファイルが保存されます。
これで、WAV で書き出しするやり方の説明はおわりです。
mp3 で書き出しするやり方
Audacity で、mp3 ファイルを書き出すやり方を、説明します。
Audacity のメニューにある ファイル を、クリックしてください。
書き出し に、マウスカーソルをあわせます。
mp3 として書き出し を、クリックしてください。
「音声の書き出し」の画面が、でてきます。
ファイル名を入力して、下記のおすすめ設定を参考に、フォーマットオプションを設定してください↓
- ビットレートモード:プリセット
- 品質:狂気、320 kbpx
- 可変時の処理速度:高速
- チャンネルモード:ジョイントステレオ
※ それぞれの設定について、詳しくはヘルプ「MP3エクスポートオプション-Audacityマニュアル」をご覧ください。
設定が終わったら、保存 をクリックしましょう。
「メタデータタグを編集」の画面が、でてきます。mp3 ファイルには、アーティスト名などのタグを入力できますよ。管理しやすく、それぞれ入力していきましょう。
OK を、入力がおわったらクリックしてください。
「音声の書き出し」画面で選んだフォルダに、Audacity で書き出した mp3 ファイルが保存されます。
これで、mp3 で書き出しするやり方の説明はおわりです。
その他の拡張子で、書き出す方法
WAV や mp3 以外の音声ファイルの拡張子について、書き出しする方法を解説します。
「音声の書き出し」画面で、ファイルの種類をクリックしてください。WAV・mp3 以外の拡張子を、以のリストの中から選択することができます。
- WAV(Microsoft)
- その他の非圧縮ファイル
- MP3ファイル
- Ogg Vobis ファイル
- FLAC ファイル
- MP2 ファイル
- (外部プログラム)
- M4A(ACC)ファイル(FFmpeg)
- AC3 ファイル(FFmpeg)
- AMR(狭帯域)ファイル(FFmpeg)
- Opus(OggOpus)Files(FFmpeg)
- WMA(バージョン)ファイル(FFmpeg)
- FFmpeg 書き出しをカスタマイズ
Ogg・FLAC・WMA など、幅広い拡張子に対応しているようですね。といっても、ほとんど「WAV」「MP3」で問題ないと思います。
必要な人だけ、ここの項目に目を通していただけましたら幸いです。
FFmpeg が必要な拡張子について
(FFmpeg)となっている拡張子は、FFmpeg を導入・インストールする必要があります。
FFmpeg はライセンスの都合上、Audacity に同封することができないみたいなんです。
そこで、Audacity に推奨化された FFmpeg を、導入・インストールする方法が、公式ヘルプで公開されています。

やり方が少々面倒なので、別記事にまとめておきました。FFmpeg 形式の書き出し方法が気になる人は、あわせてこちらの記事をごらんください↓
【関連】Audacity で、FFmpeg を導入する方法3ステップ

選択範囲のみ書き出しするやり方
Audacity で選択範囲のみ書き出しするやり方を、説明します。
動画でまとめておきましたので、上記の YouTube 埋め込み動画をご覧ください。
また、手順をテキストで解説すると、こんな感じになります↓
- トラック上の書き出したい部分を、マウスでドラッグして選択する
- メニューの ファイル をクリック
- 書き出し にマウスカーソルを合わせて、選択した音声の書き出しをクリック
- 「選択した音声を書き出し」画面で、ファイル名・ファイルの種類を設定する
- 保存 をクリック
- メタデータタグを編集を設定したら、OK をクリック
- 選択範囲のみ書き出し完了!!
選択範囲のみ書き出しするやり方は、歌ってみたの一部や、ラジオドラマを収録したときに、一部のセリフだけを書き出したいときに便利ですよ!
ここまでで、選択範囲のみ書き出しするやり方の説明はおわりです。
複数ファイルの書き出しするやり方
Audacity で、複数ファイルの書き出しするやり方を、説明します。
こちらも動画でまとめておきましたので、上記の YouTube 埋め込み動画をご覧ください。
また、手順をテキストで解説すると、こんな感じになります↓
- メニューの ファイル をクリック
- 書き出し にマウスカーソルを合わせて、複数ファイルの書き出しをクリック
- 「複数ファイルの書き出し」画面で、書き出しフォルダ・フォーマット・ファイル分割基準を「トラック」に設定する
- 書き出し をクリック
- メタデータタグを編集を設定したら、OK を書き出すトラックの数だけクリック
- 複数ファイルの書き出し画面で、「成功しました」と表示されたら完了!!
複数ファイルの書き出しが完了したら、書き出したフォルダを確認してみましょう。Audacity のトラック分だけ、オーディオファイルができていたらオッケーです。今回の検証だと、3トラック分の音声データができていましたよ!
ちなみに複数ファイルの書き出しするやり方は、Audacity でトラック別に音声を収録したときに、必須のテクニックです。しっかり、覚えておきましょう!
ここまでで、複数ファイルの書き出しするやり方の説明はおわりです。
分割で書き出しするやり方
Audacity で、分割で書き出しするやり方を、説明します。
分割で書き出しするには、ラベル機能を使用します。ちなみに、ラベルを設定することで、トラックを縦で分割した状態で書き出しすることができます。イメージとしては、上記画像のような感じですよ。
詳しいやり方は、後日追記する予定となっておりますので、しばらくお待ちください。
Audacity の書き出しが、ずれるときの解決方法
Audacity で書き出した音がずれる時の解決方法を、ご紹介します。
Audacity で頭出しをした歌ってみた音源を、カラオケ音源と合わせたときにピッタリあわないことがあるようなんです。そんなときは、こちら↓
すべての音源を、Audacity で書き出す!
たとえば、Audacity に取り込んだ歌ってみたのカラオケ音源と、録音したボーカル音源は、Audacity で書き出したものを、MIX 師に送ればズレないとのことでした。
どうやら古いバージョンの Audacity で書き出すと、冒頭に空白が入ってしまうらしいんですよ。よしけん さんという MIX 師の方が、Twitter で解説してくださっていましたので、リンクをご紹介させていただきますね!めっちゃわかりやすいです↓
【参考】よしけん | MIX師 (@yoshi_kennn)-May 16, 2018のツイート
Audacity で書き出しすると、冒頭に空白が挿入されるのは、2020年11月13日現在もあるのか?せっかくなので、わたしも試してみました!
検証結果:Audacity で書き出した時のズレは、解消されたかも?
Audacity のトラック1に、カラオケ音源を読み込みました。さらに、トラック2にボーカル音声を、録音してあります。
頭出しができている状態ですね。このまま書き出すと、カラオケ音源・録音したボーカル音源が、ダウンロードしてきたカラオケ音源とズレるはずです。
それでは、書き出してみましょう↓
Audacity で、カラオケ音源とボーカル音源が書き出しされました。
そして、こちれがダウンロードしてきたカラオケ音源です。
- Audacity で、書き出したカラオケ音源
- Audacity で、書き出したボーカル音源
- ダウンロードしてきたカラオケ音源
この3つのファイルを、歌ってみた MIX にも使える無料の DAW「Cakewalk by BandLab」に、読み込んでみました。
はい。こんな感じで3つのトラックが読み込まれました。
実際に再生してみても...Audacity で書き出されたカラオケ音源と、ボーカル音源とズレを見つけることができませんでした汗。
拡大して波形を見てみたのですが、ズレていないみたいなんですよね。冒頭に空白もないよな...もしかすると、もっと拡大する必要があるのもしれません。
しかしながら、もしかして Audacity のアップデートで、このあたりが解消されたのでしょうか?第1回目の検証結果は、ズレを確認できなかったので、今後2〜3回と繰り返して、ズレを確認していきたいと思います!

まとめ
Audacity で、書き出しする方法を、徹底的にまとめてみました。あらためて、書き出し方法を確認する人は「Audacity で書き出しする方法【まとめ】」をクリックしてください。記事の上部まで移動できますよ!
Audacity は、無料で使えるオープンソースなソフトウェアながら、幅広い拡張子の書き出しに対応しています。FFmpeg を使うことで、より拡張性のある書き出しができるのもポイントですね。ぜひ、トライしてみてください。
それじゃあ、今回はこの辺で!? ほかにも、歌ってみた記事や Audacity についての使い方の記事を書いています。気になる人は、「歌ってみたカテゴリ」をチェックしてみてくださいね!
参照元:Audacity Manual
※画像:操作画面より引用させていただきました
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。あくまでも、自己責任にてご参考にしていただきますようお願いいたします。