ナレーションの声とBGMを合わせるEQイコライザーの設定を解説します


って悩みを、解決していきます。
前回はコンプレッサーについてふれてみましたが、合わせて読むとよりクオリティの高いラジオ番組や YouTube 動画を作成できますので、まだの方はこちらからどうぞ↓
前回の記事>>>ナレーションの声とBGMを合わせる!役立つコンプの使い方と設定
ナレーションの声と、BGM音質をあわせることができれば、いまより一段レベルアップした番組を作れます。でもナレーションの EQ イコライザーって、奥が深いんですよ。
というわけで今回は、EQ イコライザーの設定を学びながら、ナレーションの声と BGM を合わせる方法を解説していきます。
目次
ナレーションの声とBGMを合わせる EQ イコライザーの設定
それでは EQ イコライザーの設定について、解説していきます。
EQ(イコライザー)の設定値
- EQ イコライザーのおすすめ設定値
- 72.0Hz以下:ローカット。
- 166Hz:-4.5db
- 2650Hz:+2.0db
- 10400Hz以上:+2.5db
男性の声なら、こんな感じですね。
画像は Apple の DAW「Logic Pro X」標準の EQ(イコライザー)です。
EQの設定で迷ったときは、この設定値を参考にしてみてください。応用できるように、帯域ごとの考え方も書いておきますね。
設定値の考え方について
- 帯域ごとの EQ イコライザーの考え方
- 72.0Hz以下:声に必要ないので、バッサリカットします。
- 166Hz:声のこもりを解消するポイント。
- 2650Hz:声のキャラクターを強調しました。
- 10400Hz以上:声がよく聴き取れるように、子音を際立たせました。
録音環境や、声質によっては、設定がガラッと変わることもあります。
正直、こればかりは正解がないので仕方ないです。紹介した値を参考に、微調整してみましょう。

って方に、おすすめの 1 冊をご紹介します↓

- Kindle Unlimited なら、定額で読める
- EQの例題がたくさんのってる
- EQ 考え方を、早見表感覚で読める。
- わかりやすい文章で、いい感じ!
簡単なEQ(イコライザー)の本を読んでおくと、結果として近道になりますよ。
音質をそろえる EQ イコライザーとは?
音質を補正するソフトのことを、EQイコライザーといいます。
- EQイコライザーの働き
- 音質をブーストして強調
- 音質をカットして抑える
- 音に迫力を増したり
- 逆に軽くしたりできる
- BGMと音のすみ分けができる
みたいなことが、できます。
わかりやすくイコライザーが、どんな感じで作用しているのかわかりやすい動画を見つけました↓
【Grief Art - YouTube】
歌い手の為の「歌ってみた」ボーカルミックス講座 #05 EQ解説編
EQ 適用前と、後で変わる音質を耳で確認してみてください。
ナレーションも同様に、BGMと上手に音を馴染ませるということをすれば基本的には OK です。
なぜ EQ イコライザーを使うの?
EQ イコライザーを使う理由は、ナレーションの声と BGM を、合体支えるためにEQイコライザーを使います。
- ナレーションの声と BGM の音質をそろえて「一体感」をつくる
- ナレーションの声と BGM の帯域をずらして聞きやすくする
みたいな感じ。
「ラジオみたいな声+高音質BGM放送」なんて、聞きたくないですよもんね。
耳に痛い音がありませんか?
ラジオや YouTube の動画で「シュッ」「シャッ」って感じのサ行の声で、

って感じたこと、ないですか?
2,000Hz〜9,000Hz ぐらいの高音に、耳の痛さを感じる音の原因があります。
EQ(イコライザー)で削ることもできますが、音質が悪くなってしまうんです。
そんなときは、「ディエッサー」を使うといいですよ!
「ディエッサー」を使ってみよう!
特定の狭い周波数を、ピンポイントで圧縮できるプラグインです。EQのように常時かかるのではなく、耳障りな音が出た時だけ作用させることができます。
ディエッサーを使えば、「サ行」がでた瞬間だけ耳に痛い音を軽減してくれます。
耳に痛い音があったとき、リスナーは相手をよほど好きでなければ、離脱してしまいます。その判断は早いです。
個人の配信でも、ワンステップ上げたいですよね。代表的なところで、DeEsser - Waves があります。いちばん安いバンドルに収録されているので、操作のしやすさ、導入の敷居が低いのもありがたいです↓
耳に痛い音をなくして、リスナーに優しいナレーション編集を手に入れましょう!
まとめ
ナレーションの声と BGM を合わせる「EQ イコライザーの設定」について、まとめてみました。
- EQ イコライザーのおすすめ設定値
- 72.0Hz以下:ローカット。
- 166Hz:-4.5db
- 2650Hz:+2.0db
- 10400Hz以上:+2.5db
男性の声の場合です。女性の声の場合は、全体的に数値を高めに設定するといいかも。
声質に合わせて、ちょっと調整して使ってください。
次回予告>>>ナレーションの声と、BGMを合わせるのに役立つエコーの使い方と、設定値。
ナレーションの声と BGM を編集するのに役立つ「3 つのポイント」をまとめた記事も、合わせて読んでみてください。
あなたの作品のクオリティが、さらに一段アップしますよ!