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レビュー!トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99

DTM
助手くん
助手くん
「トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99」って、どんな内容なの?

って、疑問に答えます。EDMやダブステップといったクラブサウンドの仕組みを知りたいなら、この本は読む価値があります。

というわけで今回は、トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99をレビューしていきます。

トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99読んだレビュー

フロア震撼のクラブ・ミュージック制作術を堂々開陳
ハウス、ヒップホップ、ネオソウル、ドラムンベース、ダブステップなどなど、さまざまなクラブ・ミュージックの制作に応用できるサウンド・メイキングとプログラミング・テクニックを大公開。ドラム・サウンドの磨き方からオーディオ編集やシンセの音作り、さらにはミックス・テクニックや展開の作り方まで、クラブ・ミュージックならではの自由な発想に彩られた99の技法を体験せよ!

トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99 | G.M-KAZ | 音楽 | Kindleストア | Amazonより引用

初版は 2011 年のリットーミュージック「テクニック99シリーズ」の1冊です。

2019年の今でも、通用するクラブサウンド系のテクニック99個も掲載されています。

Part ごとに、レビューしていきますので、参考にしてみてください。


PART1:クラブ・ミュージックの基本は、知っておいた方がいい。

PART1では、クラブミュージックを作る上で、知っときたい知識がわかります。

音素材を組み合わせるコラージュって考え方は、めっちゃ重要です。

クラブサウンド作ったりしますが、この考え方があるだけで説得力が変わります。

サンプリングの設定や、処理の仕方にも言及しています。

ビットレートの違いで、音が変になる問題なんて、ほんと初心者あるあるです。

揃えておくべき機材もど定番がのっており、かなり手堅い書籍の印象です。


PART2:ドラムを上手に扱えば、メイクアップ名人になれる!

PART2 は、ドラムに注目したPARTです。

EQ・コンプの使い方は、クラブサウンド作なら、はやいうちに習得しておきましょう。

デモサウンドが収録されていて、加工前と後をチェックできます。

DTMerがよく悩む「キックを太らせる」手法についても触れていますよ。

「EQで太らせる」「ひずみ系プラグインを利用する」ってとこは、すごく参考になりました。

  • EQのQ幅は、中間よりもやや広めの緩やかなカーブに設定する。
  • アナログ的な"ダンダン感"を出すなら、400Hzを2〜3dbブーストして〜
  • EQ以外で太らせるには、サチュレーションと呼ばれる歪みの一種を利用する〜

「やっべ〜、EQのQ幅とか常識っぽい?」

「スタジオ入る前に知っておいてよかった〜」

「この本読んでおけば、恥ずかしい思いしなくていいんじゃね?」

クラブサウンド作る人は、最低限この本に書いてあることは、覚えておくといいかもしれません。


PART3:ビート・プログラミングで、人を踊らせるための秘密がわかる!

PART3では、いかに人を踊らせるのか?ってことに注目した章になっています。

あなたはノリの作り方、わかりますか?

ノリを作るには、意図的にアクセントを作るんです。

アクセントが、リズムを感じやすくさせてくれます。

サウンドオルビス
サウンドオルビス
言われると当然なのに、忘れている不思議。

実際に自分の音楽に取り入れられていたか、思い出してみましょう。

アクセントだけじゃなくて、音の長さも大切なポイントです。

  • リバーブを使う
  • トラックディレイを使う
  • サンプラーのズラしテクニック
  • ...など。

「ここまで手稲に教えてくれるの?」

って感じで書かれているんです。

クラブサウンド作っているトラックメイカーって、「もっと金よこせYO!!」みたいなイメージでしたが...

勝手なかんちがいでした、ごめんちゃい。笑


PART4:ベース&上もの作りは、なんども読み直したいPART!

PART4は、打ち込み中心にフレーズ作りや、シンセサイザーの基礎がわかります。

まずシンセサイザーの知識から、この章はスタートします。

シンセの音作りの基礎的な考え方は、かなり役立ちます。

クイズです!

質問:ウニョウニョした音は、どこをいじれば良いでしょうか?

回答:正解は、レゾナンスです。

サウンドオルビス
サウンドオルビス
答えがわからなかった方は、「トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99」を買って、損はありません。

さらにベースの作り方は、マジで覚えておいて損はありません。

シカゴハウス・ガラージハウス・エレクトロ・ネオソウル・ヒップホップ・ブレイクス・2ステップ・ダブステップ・ドラムンベースの説明が、紹介されています。

とくにドラムンベースのベースには、ドラムの低域を補強する役割があるって、知ってましか?

お恥ずかしながら、私ははじめて知りました。

サウンドオルビス
サウンドオルビス
まだまだ、知らないことばかりです。

ほかにもアイソレーターで音ネタ加工や、センセパッドの活用法など、迷ったときの指南書もりだくさんです。

紹介しきれないのが残念すぎますが...買って読んでみてください!


PART5:ループ編集技を読めば、レベルアップ間違いなし!

PART5では、より高度なオーディオ編集の技を学ぶことができます。

  • ドラムのオーディオ素材、どうやってキックの音数を増やすの?
  • 構成の1番と2番で、ちょっとだけドラムのリズムを変えたいんだけど?
  • 素材が一つしかないとき、どうやって展開したらいいの?

みたいなことって、クラブサウンドを作りたい初心者あるあるですよね。

  • DAW画面上で1拍目を意識した切り方
  • 素材をタイムストレッチ
  • ループをずらして新しいリズムを作る
  • パッドとかシンセ系の上モノ系の音を、コード感なくさず組み替える方法
  • ...など。

はじめのころは、思いつかないんですよ。

個人的に好きな文章が、PART5の中にありました。

限界こそ可能性
いったんオーディオ化してしまうと、フレーズやコードを変更できなくなってしまうので、アレンジ途中でオーディオ化してしまうのは不安かもしれません。しかし、波形編集は限界があるからこそ、予想もつかないような偶然のフレーズを生み出す可能性を秘めているのです。

トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99より引用

いい言葉ですよね。限界こそ、可能性なんです!

MIDI でフレーズ打ち込んだ後、オーディオにしてスライスして、組み替えて音を太くしてみたらあら不思議!めっちゃいい音になった!みたいな経験、めちゃくちゃあります。

PART5 でオーディオ素材の使い方をおぼえて、あなたなりの限界突破法をあみだしてください。

あなたのトラックメイカーとしてのレベルが、一段上がりますよ。


PART6 ミックス・テクニックで、ドラムや各フレーズのまとめ方を学べる。

PART6では、ここまでで作りあげたフレーズや、サンプリング素材を混ぜ合わせるミックステクがわかります。

DAWでのミキシングが、前提条件です。

たとえば、ディレイとかリバーブとか、素材ごとスロットに毎回さしていませんか?

BUSって存在、知ってますか?

サウンドオルビス
サウンドオルビス
これもまたね、音を通す順番とかでぜんぜん音が違ってくるんですよ。

みたいな話って、だれも教えてくないんですよね。

それから、クラブサウンドの要の音である「ドラムのまとめ方」

ただ音を鳴らしているわけじゃないことが、本を読んでいてよくわかります。

AUXを使って、丁寧にひとつのトラックとしてまとめていくんですが...

初心者ほど、これを理解できません。

むしろそこをこの本で知るだけで、1つレベルアップできるわけです。

ミックスやミキシングをした経験があるなら、EQにさわったこともあるはずです。

本書ではさらに、一歩先に進んだEQの技が紹介されています。

「キーを意識したEQ技」ってページは、特にすごかったです。

キックの音抜けを良くするために、C#メジャーの楽曲であれば138Hzのポイントをブーストすればいい!

サウンドオルビス
サウンドオルビス
超絶メモ案件!
  • ベースとキックの整理の仕方
  • 左右に広げるエフェクト
  • コンプ・リミッターのテク
  • ...などなど。

ほかにおも、DTMerなら喉から手がでる情報ばかりでした。


PART7 楽曲展開のアイディアを、さくっとゲットできるPART。

PART7 は、クラブサウンドならではの楽曲構成や、展開の仕方がわかります。

1ページ目の構成作りの基本1「暑いループから間引いていくのが基本」って、いまの自分がもっとも用いている手法です。

たとえば、この曲も 8 小節ぐらいガツンと作ってから、だんだん間引いて作っていきました↓

【YouTube】
apologize - soundorbis

間引くといっても、音の長さや音域など、どうやって間引くべきか本書からわかるので、実際の曲作りに参考になりまくりです!

イントロの作り方について、ドラムやコード楽器のミュートで作られる話とか、音色に変化を出すとか、ハイハットの刻みを変えるとか...

同じ音やフレーズを繰り返すクラブサウンドや、サンプリング音楽を作っている時に、アイディアで困ったら読み返すと参考になりますよ!

各PART巻末のよもや話が、おもしろい!

各PARTの巻末に、筆者G・M-KAZさんおすすめのレコードが紹介されています。

それが、おもしろいんですよ。

1977年代の話とか、おすすめレコードのなにがすごいのか、DTMerや音楽好きにしかわからないニッチな角度から、ぐいぐいくる文章が最高なんです。

ディスコで「Galaxy」というWARの曲が流行っていて、その曲のクラップ2拍4拍が、途中から1拍3拍になる"なんで?"感が面白いとか、なんか筆者に同じような匂いを感じてしまう、そんなサウンドオルビスなのです。笑

初心者トラックメイカーにおすすめの一冊

「トラック・メイカーが教えるクラブ・サウンド・テクニック99」について、まとめてきました。

トラックメイカーとして、あらためて作り方や知識を入れ直したい方にも、すでに制作活動をしている方にもおすすめの 1 冊になっています。

この記事を書くのに読み直してみましたが、これ知っておかないとやばいじゃん!忘れてたこととかいぱいありました。

いろいろ曲作ってきて、本の中に書かれている内容って、日頃あたりまえに使う技になってるなぁとか、学ぶことおおすぎですこの本!って感じでした。

リットーミュージックの9999シリーズは、ある種のお守りです。

ぜひ、制作環境のかたわらにおいておいてあげてください↓

ほかにも、テクニック99シリーズのレビューさせていただきました↓

ほかにも、DTM 本のレビューしています。引き出しを増やしたい方は、こちらをどうぞ↓

サウンドオルビス

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サウンドテック・ラボ編集部兼ライター。「音楽×テクノロジー」をキーワードに、毎日記事を更新中。DTM音楽制作のハウツーや最新情報で、あなたの「やってみたい!...

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