EQイコライザーが好きになる本!「スグに使えるEQレシピ 」レビュー

EQ( イコライザー )って、いじればいじるほど音質を悪くなっていきませんか? 私も初心者の頃は、全く同じことを経験しました。だから、EQ( イコライザー )が嫌いって人も多いんじゃないでしょうか。
どうも。フリー BGM アーティストのサウンドオルビス(@soundorbis)です。
というわけで今回は、たちまちにEQ( イコライザー )が好きになってしまう本「スグに使えるEQレシピ 」レビューをレビューしていきます。
この記事の目次
イコライザーが好きになる本「スグに使えるEQレシピ DAWユーザー必携の楽器別セッティング集 」のレビュー
スグに使えるEQレシピ DAWユーザー必携の楽器別セッティング集 (CD-ROM付き)
内容紹介
各楽器別の調整ポイントと、求める音に瞬時に設定できるパラメーターが満載
DAWには必ず備えられているイコライザー(EQ)。ただ、どう調整すれば良いのか分からず避けていたり、使ってもプリセットぐらい……という人は多いと思います。確かにイコライザーには、あまり見慣れないアルファベットや記号があって理解しにくいですし、機能が分かったとしても、実際にどうやって使えば良いのか分かりづらいもの。でも、自在に調整することができれば、満足のいくミックスを実現することができます。そこでまるごと1冊、イコライザーの使用方法を解説する書籍を作ってみました。イコライザーの基礎知識、TIPS、そして楽器別のイコライザーのセッティング例をどどーんと165個収録! セッティング例は特性カーブを示したグラフとパラメーター、解説で構成し、EQ使用前・使用後の音源を付録CD-ROMにオーディオ・ファイル(WAV形式)として収録しているので、具体的なイコライザーの使い方を目と耳の両方から学ぶことができます。ミックスでお悩みのあなた、ぜひ本書をDAWの近くに置いて使い倒してください! Amazon
本の目次はこちら⬇︎
【CONTENTS】
■序章 イコライザーの基礎知識
■第1章 キック編
■第2章 スネア編
■第3章 ハイハット編
■第4章 シンバル編
■第5章 タム編
■第6章 パーカッション編
■第7章 リズム・マシン編
■第8章 ベース編
■第9章 エレキギター編
■第10章 アコギ編
■第11章 ピアノ編
■第12章 キーボード編
■第13章 ストリングス編
■第14章 ブラス編
■第15章 ボーカル編
■第16章 エフェクト編
■第17章 2ミックス編
■綴じ込み付録 EQポイント早見表ミニポスター
ミキシングで必ず出てくる楽器を、ほぼすべて収録していますよね。これ一個ずつ、覚えるのめんどくせ〜って感じる必要はありません。1ページで完結しているので短いですし、画像がメインです。1番かんたんなイコライザーの本ですね。
目と耳でEQの使い方や、考え方を身につけられるので、難しい用語などはあまり出てきません。それでは私が、「スグに使えるEQレシピ DAWユーザー必携の楽器別セッティング集 (CD-ROM付き)
」を読んで、イコライザーを好きになっちゃったポイントを、紹介していきます。
POINT 1:付録のEQポイント早見表がマジで役に立ちすぎる
本を開いたら、まず最初の1ページ目に早見表が付いています。もうね、これを手に入れるためだけにこの本買ったんだよ!って言っても、過言ではない。カラーだし、楽器の写真も付いてるし、EQ( イコライザー )全くわからなかった頃は、壁に貼り付けてEQいじるたびに確認していました。
収録楽器のリストを載せておきますね↓
- キック
- スネア
- ハイハット
- シンバル
- タム
- パーカッション
- リズム・マシン
- エレキベース
- エレキギター
- アコギ
- ピアノ
- キーボード
- ストリングス
- ブラス
- ボーカル
- エフェクト
- 2ミックス
リストに載ってる楽器から、3つ実例を紹介しちゃいます。こんなことが、早見表を使うことで確認できます↓
キック
低音の打楽器。バスドラのことだよ。
アタックとか、「ビチッ」っていうビーターの音は、かなり高い周波数帯域で鳴ってるんだね。
エレキギター
「ズンズン」とした、エレキギターの低音ミュート演奏時のイコライジングポイントが、一目でわかるよ。
音の抜けが悪い時も、どこを探ればいいのかパッと見てわかるのは、最高に便利。
ボーカル
男性と女性で、大きく変わるんだけどね。安定感とかエッジを効かせる部分を、見ながら探ることができる。歌ってみたミックスでも、かなり重宝するよこの早見表は。
POINT 2:EQの設定が画像と数値と、音源で分かりやす過ぎる
本書は、「得られる効果がタイトルで分かる ➡︎ 画像と設定値の表で一目でわかりやすい ➡︎ 200文字位の補足コメント」って流れで、構成されています。これだけ簡単に書いてもらえたら、誰でも実践できます。分かりやすすぎて、涙がでてくる。
また、様々なEQに対応できるように、基本的な4つのパラメーターで説明されています。
「太さのある男性ボーカル」や、「オールドマイクを再現」のような項目は、実践的にイコライザーの使い方を理解できました。イコライジングする素材を丁寧に活かすのか、積極的にいじって効果的なサウンドに変化させるのか、ほんと学びが多い本です。
EQのプリセットは役に立たない?
素材によって、この本に書かれているEQレシピをそのまま適用しても、うまくいかないことがあります。素材によって劣って違いますからね。
収録したときの温度や湿度、人間の場合は体調とかさ。人間が十人十色のように、音素材も同じものってな存在しないんだよね。だから、EQのプリセットは役に立たないって思われがち。
このスグに使えるEQレシピで知って欲しい事は、プリセットを通してパラメーターのどこをいじって、素材の周波数帯域のどこを探れば理想とすることになるのか? ってことを知って欲しいんだよね。
例えば、誰か好きな人ができたときにはずっと一緒にいたいと思うじゃない? それと同じで、この本を1ページ目から実際にEQを弄って没頭していると…いつの間にかイコライザのことがわかってきて、だんだん好きになってくるんだよ。好きこそ物の上手なれってやつだよね。
付属のCDで音源を確認できる
まだ、DAWをお持ちでない方は、この本買って付属のCD音源を確認しているだけでもかなりイコライザーのことが好きになれると思います。
収録されている音源は、下の素材ファイル➡︎加工したファイルと言う順番に部落分けされています。本を読みながら聴くだけで、是沢こんなことができるんだってことを発見できます。
リットーミュージックのホームページから、無料で音源をダウンロードできます。CDプレーヤー持ってない人も安心です。URLは、こちら⬇︎
音源ダウンロード URL : http://www.rittor-music.co.jp/e/furoku/
POINT 3:EQの基礎知識と、各章ラストのTips & Tricksが最高に目からウロコなんじゃー!
イコライザーの歴史って、知ってます? もともとは、1,920年代に電話機器のために開発された技術なんだって。電話先で長距離にわたって音声信号を送る必要があるから、イコライザーで高域を上げて、送信していたんだとか。めっちゃためになる。笑
ライブ会場で「キーン」って、ハウリングが起きないのは、グラフィックイコライザーで金となる周波数を下げて抑制してるんだって。リアとか見たことないけどさぁ、「何k、何db下げて!」でステージ上でやりとりしている時は、ハウリング対策をしている時なんだって。これめっちゃトリビアやん!
っとまあ、こんな感じの↑話が、各省のラストに「 Tips & Tricks 」として掲載されています。
まるで紙面を通して、著者の角智行さんからイコライザーの授業をしてもらってるみたいで、なんだかワクワクしてくるんですよ。書いた人の温かみがわかる本だから、サウンドオルビスはEQ( イコライザー )が好きになれたのかもしれませんね。
まとめ
「スグに使えるEQレシピ 」の感想レビュー、いかがでしたか? 「スグに使えるEQレシピ 」を読めば、あなたもきっとEQ( イコライザー )が好きになるかも?
実は東日本大震災の日が、この本の打ち合わせ日で、それから4ヶ月越しで完成したことに、福島県出身として、この本を応援せざるを得ない感情が生まれてしまいました。個人的な感想をで、ほんと申し訳ない。
とにかく、好きこそ物の上手なれ。長い時間ふれていることが、好きになるコツことですよ。ぜひ、本書を片手にEQにもっとたくさんふれてみてください。
みなさまの参考になりましたら、幸いです。
リットーミュージック
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