ギター・ベース向けオーディオインターフェイス7選

ギター・ベースのレコーディングむけオーディオインターフェイスについて、調べてみました。
パソコン・スマホにギターやベースの音を録音するためには、オーディオインターフェイスという DTM 機材が必要です。
わたしはギタリスト・ベーシストではありませんが、DTM で作る曲のギタートラックを自分で演奏することがおおいんですよ。
だから、「キレイに録音したい」「レイテンシーなくエフェクト掛け録りの音をモニタリングしたい」ってことを、オーディオインターフェースを選ぶときに考えています。
- DTMに挑戦したいギタリスト・ベーシストむけオーディオインターフェイスおすすめ
- ギター・ベースのオーディオインターフェイス選びで、気をつけるポイント
- 紹介する各メーカーのレイテンシーや音質
- ...など。
この記事のメイン対象者は、DTM のギター・ベーストラックを、自分で演奏しようと思っているひとです。
ですが、ギタリストやベーシストのかたで、将来的には DTM で自分の曲を作りたいと思っている方にも、参考になる記事になっていますよ。
というわけで今回は、ギタリスト・ベーシストむけオーディオインターフェイスを、まとめていきます。
ギター・ベース向けのオーディオインターフェイス7選
ギター・ベースむけのオーディオインターフェースを、まとめていきましょう。
オーディオインターフェイス販売メーカーを調べたなかで、即戦力になりそうなものを厳選してみました。
それでは、いってみましょう〜!
Line 6 - SONIC PORT VX
接続方式 | デタッチャブルなLightningコネクター・ケーブル付属 |
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アダプタ | 不要。14ピンLightningケーブル付属 |
電源 | iOSデバイスからパワー供給 ― 追加電源やバッテリー不要 |
入力 / 出力 | 2イン/2アウト → 1/4” ギター、ベース入力・1/8” ステレオ・ライン入力/ 1/4” プロレベル・バランス・ステレオ出力、1/8” ステレオ・ヘッドフォン出力 |
レイテンシ | ゼロレーテンシー・モニタリング |
ファンタム電源 | なし。コンデンサーマイク3基を内蔵 |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 対応:正確な数値は不明 |
付属ソフト | MOBILE POD APP(無償ダウンロード) |
対応デバイス | iOS、Mac、PC互換。iOS13:未対応。暫定的処置あり→(参考:Sonic Port / Sonic Port VXとiOS 13の互換性について | NEWS – Line 6) |
- SONIC PORT VX のポイント
SONIC PORT VXは、まさにギタリストのための専用オーディオインターフェイスです。ゼロレーテンシー・モニタリング機能で、違和感のないレコーディングが可能。無印のSONIC PORTには、ゼロレーテンシー機能がないようです。レコーディングをするギタリスト・ベーシストは、「VX」モデルを選んだほうがよさそうです。
Line 6 - POD Studio UX2
接続 / 電源 | USB 1.1または2.0対応USBポート(USBハブは非対応) / USBバスパワー |
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入力 / 出力 | 1/4" ギター入力(ノーマル、パッド)、2×マイク・プリアンプ搭載バランスXLR入力、ファンタム電源 1/4" ステレオ・モニター入力、2×1/4" ライン入力 / 2×バランス1/4" ライン出力、S/PDIF デジタル出力、1/4" ステレオ・ヘッドフォン出力(ボリューム・ノブ付き) |
レイテンシ | ToneDirectモニタリング(ロー・レイテンシーを実現するLine 6独自のToneDirectモニタリング・システム) |
ファンタム電源 | あり |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 対応:正確な数値は不明 |
付属ソフト | MOBILE POD APP(無償ダウンロード)/ POD FARM 2.5 プラグイン・CUBASE LE(POD Studioインタフェース購入時) |
対応デバイス | Windows / Mac |
- POD Studio UX2 のポイント
アナログ機器のような温かみのあるデザインがステキです。ファンタム電源もあるので、将来DTMで曲をつくるときもコンデンサーマイクが接続できますね。
Line 6 - POD Studio UX1
接続 / 電源 | USB 1.1または2.0対応USBポート(USBハブは非対応) / USBバスパワー |
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入力 / 出力 | 1/4" ギター入力(マイク使用時は要アダプター)・マイク・プリアンプ搭載バランスXLR入力・2×1/4" ライン入力・1/4" ステレオ・モニター入力 / 2×1/4" アナログ出力・1/4" ヘッドフォン出力 |
レイテンシ | ToneDirectモニタリング(ロー・レイテンシーを実現するLine 6独自のToneDirectモニタリング・システム) |
ファンタム電源 | なし |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 対応:正確な数値は不明 |
付属ソフト | MOBILE POD APP(無償ダウンロード)/ POD FARM 2.5 プラグイン・CUBASE LE(POD Studioインタフェース購入時) |
対応デバイス | Windows / Mac |
- POD Studio UX1 のポイント
UX2 とくらべて、入出力数や VU メーターがありません。将来的にファンタム電源の必要なコンデンサーマイクを使う予定のない方は、UX2 より安価な UX1 という選択もありかもしれません。XLR 端子でダイナミックマイクは接続できるので、ギターをとにかく録音してみたいという硬派なユーザーむけです。
IK multimedia - AXE I/O SOLO
接続 / 電源 | Host Connection: USB Type-B receptacle. USB 2.0 (High Speed). |
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入力 / 出力 | ・One 1/4" instrument input jacks ・Two analog potentiometers for Input GAIN ・MIDI IN/OUT LEDs ・1/4" headphones output jack ・1/4" Amp output jack ・MIDI I/O 5-pin DIN connectors ・2 x 1/4" TRS External controllers sockets ・2 x 1/4" TRS Balanced floating line outputs ・1 Combo socket for MIC input and Line input (auto selecting) |
レイテンシ | |
ファンタム電源 | +48V phantom power switch あり |
寸法 / 重さ | 幅 19.5cm × 奥行き 19.5cm × 高さ 5.3cm / 1.0kg |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 入力インピーダンスを2.2kオーム(BOLD)から1Mオーム(SHARP)の間で、連続的に調整可能なZ-TONE™ノブを搭載。 |
付属ソフト | AmpliTube 4 Deluxe・T-RackS 5 processors・Ableton Live 10 Lite |
対応デバイス | Mac (64-bits):macOS 10.11 or later・Windows (64-bits):Windows 7 or later. |
- AXE I/O のポイント
ギタリスト・ベーシストのために作られたプレミアム・オーディオ・インターフェース「AXE I/O」のコンパクトサイズモデルが、ついに登場しました!2020 年 8 月 7 日に、日本でも発売予定になっています。
2 IN/3 OUT、24-bit/192kHz 対応の USBオーディオ・インターフェースに、ピュアで透明なマイク・プリアンプ、選べる2つのピックアップモードを機能、ゼロ・レイテンシー・モニターなど、ギタリストはとくに要チェックな機能が満載のインターフェイスですね。
IK multimedia - AXE I/O
接続 / 電源 | Mac/PC USB 2.0対応 / DC IN |
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入力 / 出力 | 2 IN/5 OUT(グランド・リフト可能なAMP OUTを含む)・2つの超低ノイズ・マイク/標準バランス入力 3種のトポロジーを備えたZ-TONE™ギター入力・2つの自由にアサイン可能なコントローラー入力 / 2 バランス + 2 アンバランス・ライン・アウト リファレンス・ヘッドフォン・アウト・MIDI IN/OUT |
レイテンシ | |
ファンタム電源 | なし |
重さ | 1.3kg |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 2.2kオームから1Mオームまで連続的に調整できる入力インピーダンス |
付属ソフト | AmpliTube 4 Deluxe・T-RackS 5 processors・Ableton Live 10 Lite |
対応デバイス | Windows / Mac |
- AXE I/O のポイント
ギターに特化した機能が搭載れた、まさにギタリストのためのオーディオインターフェイスです。暖かいサウンド、透明で正確なサウンドといったギター専用のモードがあるなど、ほかのインターフェイスにはない特徴です。
とくに特許出願中のZ-TONE™サーキットで、接続されたギター、ピックアップなどにあわせて、2.2kオーム(BOLD)から1Mオーム(SHARP)の間で、連続的に調整できるとのこと。本気でつくりこんだ製品を、ぜひ確認してほしいです。
Apogee - GiO
接続方式 | USB |
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電源 | USBバスパワー |
入力/出力 | アンバランス 1/4” ハイインピーダンス楽器用入力・1/4” MIDI インプレッションペダル・ / Line-level 1/4” ステレオジャック - ヘッドホン、パワードモニター、アンプ |
ファンタム電源 | なし |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | 対応:正確な数値は不明 |
付属ソフト | - |
対応デバイス | Mac |
- GiO のポイント
- スタジオ・ライブ・パフォーマンスと、はばひろく対応できるフットペダル兼オーディオインターフェイスです。Mac をお持ちのギタリストなら、一度はあこがれたことがあるはず。Apogee のコンバーターとプリアンプがあれば、高音質なギタープレイを手に入れることができますよ。
TASCAM(タスカム) - iXZ
接続方式 | イヤホン/マイク端子接続。3.5mm (1/8")4極ミニプラグ(CTIA規格) |
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アダプタ | Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタが必要 |
電源 | 単3形アルカリ乾電池またはニッケル水素電池(ギター入力時は、本体電池なしで動作します) |
入力/出力 | XLR/TSコンボジャック仕様 / ステレオミニジャックから出力。ヘッドホン、アンプ内蔵型パワードスピーカー「VL-S3」など接続 |
ファンタム電源 | あり。コンデンサーマイクOK |
重さ | 93g(電池除く) |
Hi-Z(ハイインピーダンス) | ギター入力インピーダンス:470kΩ |
付属ソフト | - |
対応デバイス | iPad/iPhone/iPod touch/Android |
- iXZ のポイント
モバイルデバイスで、ギター・ベースの録音なら「iXZ」が、いちばん安価に手にはいります。演奏のレイテンシーや、音質面は気にせず、とにかくギターを録音してみたい!アプリでエフェクトかけた音を、確認したい!って方には、いいかもしれません。とにかく安く、ギタリスト・ベーシスト気分を味わいたい!なら、要チェックです↓
ギター・ベース用オーディオインターフェース選び、気をつけるポイント
ギター・ベース用オーディオインターフェースを選ぶときに、気をつけるポイントがあります。
- ハイインピーダンス対応の入力があるか
- アンプシュミュレーターソフトが付属するか
- ギター・ベース専用の設定があるか
- 演奏のモニタリングで、レイテンシーに問題ないか?
- アンプにつなげることができるか?
- ...など。
わたしも調べているまっさいちゅうですが、以上のようなポイントに気をつけて選ぶ必要がありそうです。
ひきつづき、気をつけるポイントや、専門用語の解説など追記していきますね!
Hi-Z(ハイインピーダンス)とは?
オーディオインターフェイスにおけるHi-Z(ハイインピーダンス)とは、正しい「ローだしハイ受け」状態をつくりだす機能のことをいいます。
- インピーダンス:電気抵抗のこと
- ハイインピーダンス:抵抗値が高い
- ローインピーダンス:抵抗値が低い
- Hi-Z の読み方:ハイインピーダンス、ハイズィー、ハイゼットなど
ハイ・インピーダンスとロー・インピーダンスの違いは? ギターなるほどQ&A ヤング・ギター YOUNG GUITAR
ハイゼット ハイインピーダンス:Hi-Zとは | 偏ったDTM用語辞典 - DTM / MIDI 用語の意味・解説 | g200kg Music & Software
どうして Hi-Z(ハイインピーダンス)対応が、大事なの?
ギター・ベース向けオーディオインターフェイス選びでは、Hi-Z(ハイインピーダンス)対応が、とても大事なんです。
たとえば、オーディオインターフェイスをつかった正しいレコーディングは、下のように機材をならべます↓
※ これを「ローだしハイ受け」といいます。
ギター・ベースの電気抵抗の出力より、電気抵抗の低いオーディオインターフェイス入力では、いい音を録音できないんですよ。
だから、電気信号を受けとる入力機材に余裕がある、Hi-Z対応オーディオインターフェイスが大事なんです。
ローだしハイ受けにしないと、どんな音になるの?

- EQアナライザでわかる音の違い
- ロー・インピーダンス録音:2500Hzあたりが欠損している。80Hz〜200Hz の低音の量が多い
- ハイ・インピーダンス録音:2500Hzあたりの音がちゃんとある。80Hz〜200Hz の低音の量が適切
ローだしハイ受けにしないと、どんな音になるか気になりますよね?

それでは、インピーダンスをかえてエレキギターを録音してみましたので、聴いてみてください↓
- 特徴
- 高域がなくなっている
- ローがふくらみ、こもっている。
- 音の輪郭が、クリアじゃない
- 特徴
- 高域まで含んでいる
- 適度なローがはいっている
- 音の輪郭が、クリア
正しいギター・ベース録音をしないと、音作りに影響がでる
正しいギター・ベース録音が、音作りにも影響がでるので注意です!
Hi-Z対応ではないオーディオインターフェイス入力でレコーディングをすると、ギター・ベースの高域や演奏表現など、「受けとれない音」が発生します。
つまり、ギター・ベースの命である「音作り」にも影響してしまうんですよ。
それでは先ほど録音したギターを、Logic Pro X のギタープリセット「High End Rock」で音作りをしてみた結果を聞いてみましょう↓
- 音作りの感想
- 音がぬけてこない
- 音の輪郭がわかりづらい
- 細かな音がきこえてこない
- 音作りの感想
- 音がぬけてくる
- 歪んでいても、音の輪郭がわかりやすい
- 細かい音がきこえてくる
インピーダンス抵抗値の目安
ハイ・インピーダンスでギター・ベースを録音する重要性が、ここまでの話でハッキリとわかったのではないでしょうか?
ギター・ベースレコーディングでのインピーダンスの目安をおぼえて、しっかりHi-Zについて知識をふかめていきましょう↓
- 一般的なギター・ベース:250KΩ〜500KΩ
- Hi-Z対応オーディオインターフェイス:1000KΩほど
※ K = 1000
あとがき
ギター・ベース向けオーディオインターフェイスを、まとめてみました。
有名どころを追加している最中ですので、記事の完成までしばらくお待ちください。
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