iPadでDTMする人の選び方|おすすめランキング【2020年9月】

iPad で DTM をやろう!と思っても、現行シリーズのどれを選んだらいいのか悩みますよね?
「Pro」のスペックがあれば問題ないことはわかっていても、「無印」の値段の安さに惹かれてしまいます。長年使うことを考えると「Air」という選択肢も出てきたりして...。


これまで「iPad Air」「iPad Pro 12.9インチ」「iPad Pro 10.5 インチ」を使ったことのある管理人が、2020 年の DTMer むけ iPad の選び方について考察してみました。
わたしも、これからちょうどあたらしい iPad を選ぶところなので、あなたと同じ気持ちで以下のことを考えていきたいと思います↓
- この記事でわかること
- 2020 年の iPad ラインナップ
- iPad の各モデルスペック詳細
- iPadでDTMする人の選び方
- iPad で DTM する人の知っ得情報
- iPadでDTM!おすすめ暫定ランキング
というわけで今回は、iPad で DTM する人向けの選び方を、モバイルDTM専門家の管理人といっしょに考えていきましょう。
あわせて、iPad で DTM むけの個人的おすすめランキングを、作ってしてみました。参考にしてみてくださいね!
iPad のラインナップ&スペックを確認【2020年4月】
- iPad Pro(第4世代)
- iPad Pro(第2世代)
- iPad Air(第4世代)
- iPad mini(第5世代)
- iPad(第8世代)
iPad のラインナップ&スペックを確認していきましょう。
2020年9月、現在。Apple ストアにラインナップされている iPad シリーズは、ぜんぶで5種類です。それでは、いってみよ〜!
iPad Pro 12.9(第4世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 104,800円〜 | 画面サイズ | 12.9インチLiquid Retinaディスプレイ ProMotionテクノロジーとTrue Tone |
チップ | Neural Engineを搭載した A12Z Bionicチップ | メモリ | 6GB |
容量 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 重量 Wi-Fiモデル | 641 g |
端子 | USB-C | センサー | Face ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 280.6mm × 214.9mm × 5.9mm | ||
対応 | Magic Keyboard / Smart Keyboard Folio / Apple Pencil(第2世代)に対応) | ||
発売日 | 2020年3月25日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | 710000 点(予測) | ||
公式サイト | iPad Pro - Apple(日本) |
iPad Pro 11(第2世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 84,800円〜 | 画面サイズ | 11インチLiquid Retinaディスプレイ ProMotionテクノロジーとTrue Tone |
チップ | Neural Engineを搭載した A12Z Bionicチップ | メモリ | 6GB |
容量 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 重量 Wi-Fiモデル | 471 g |
端子 | USB-C | センサー | Face ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 247.6mm × 178.5mm × 5.9mm | ||
対応 | Magic Keyboard / Smart Keyboard Folio / Apple Pencil(第2世代)に対応) | ||
発売日 | 2020年3月25日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | 710000 点(予測) | ||
公式サイト | iPad Pro - Apple(日本) |
iPad Air(第3世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 54800円〜 | 画面サイズ | 10.5インチRetinaディスプレイ |
チップ | A12 Bionicチップ | メモリ | 3GB |
容量 | 64GB 256GB | 重量 Wi-Fiモデル | 456 g |
端子 | Lightning | センサー | Touch ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 250.6mm × 174.1mm × 6.1.mm | ||
対応 | Apple Pencil(第1世代)/ Smart Keyboard | ||
発売日 | 2019年3月18日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | 499028 点 | ||
公式サイト | 【公式】iPad Air - Apple(日本) |
iPad Air(第4世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 62,800円〜 | 画面サイズ | 10.9インチ Liquid Retinaディスプレイ |
チップ | A14 Bionicチップ | メモリ | -GB |
容量 | 64GB 256GB | 重量 Wi-Fiモデル | 458 g |
端子 | USB-Cコネクタ | センサー | トップボタン Touch ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 247.6mm × 178.5mm × 6.1.mm | ||
対応 | Apple Pencil(第2世代)/ Smart Connector | ||
発売日 | 2020年10月 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | - 点 | ||
公式サイト | 【公式】iPad Air - Apple(日本) |
iPad mini(第5世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 45,800円〜 | 画面サイズ | 7.9インチRetinaディスプレイ True Tone |
チップ | Neural Engineを搭載した A12 Bionicチップ | メモリ | 3GB |
容量 | 64GB 256GB | 重量 Wi-Fiモデル | 300.5 g |
端子 | Lightning | センサー | Touch ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 203.2mm × 134.8mm × 6.1mm | ||
対応 | Apple Pencil(第1世代) | ||
発売日 | 2019年3月18日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | 479662 点 | ||
公式サイト | 【公式】iPad mini - Apple(日本) |
iPad(第7世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 34,800円〜 | 画面サイズ | 10.2インチRetinaディスプレイ |
チップ | A10 Fusionチップ | メモリ | 3GB |
容量 | 32GB 128GB | 重量 Wi-Fiモデル | 483 g |
端子 | Lightning | センサー | Touch ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 250.6mm × 174.1mm × 7.5mm | ||
対応 | Apple Penci(第1世代)/ Smart Keyboard | ||
発売日 | 2019年9月30日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | 261738 点 | ||
公式サイト | 【公式】10.2インチiPad - Apple(日本) |
iPad(第8世代)
スペック早見表 | |||
---|---|---|---|
Apple 公式定価(税別) | 34,800円〜 | 画面サイズ | 10.2インチRetinaディスプレイ |
チップ | A12 Bionicチップ | メモリ | 3GB |
容量 | 32GB 128GB | 重量 Wi-Fiモデル | 490 g |
端子 | Lightning | センサー | Touch ID |
サイズ 高さ×幅×厚さ | 250.6mm × 174.1mm × 7.5mm | ||
対応 | Apple Penci(第1世代)/ Smart Keyboard | ||
発売日 | 2020年9月16日 | ||
AnTuTu ベンチマークスコア | - 点 | ||
公式サイト | 【公式】10.2インチiPad - Apple(日本) |
iPadでDTMする人の選び方
iPadでDTMする人の選び方を、いっしょに考えていきましょう!
iPad のラインナップって、ハッキリわかれているからこそ、DTM だと悩みますよね?
- iPad 無印:コスパいいけど、スペック低いかも?
- iPad mini:高性能だけど、画面小さいよなぁ...
- iPad Air:スペックバランス良いけど、Proと悩むしなぁ。
- iPad Pro:ハイスペックだけど高くて、Macbook と比較しちゃうよ〜



細かいポイントに着目して解説していますので、参考にしてみてください。それでは、いってみよ〜!
コスパで考える人は、価格で選ぼう!
コスパで比較 | |
---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |
モデル | Apple 公式定価(税別) |
iPad Pro 12.9(第4世代) | 104,800円〜 |
iPad Pro 11(第2世代) | 84,800円〜 |
iPad Air(第4世代) | 62,800円〜 |
iPad mini(第5世代) | 45,800円〜 |
iPad(第7世代) | 34,800円〜 |
コスパで考える人は、価格で選びましょう。
iPad Pro 12.9(第4世代)は、やっぱり高い気がしますね。「タブレットに、10 万円はだせない...」という人もおおいのでhないでしょうか? ここまで予算があるなら、Macbook という選択肢もでてくるのは悩ましいところです。
iPad Pro 11(第2世代)は、コスパがいいです。DTM で必要なスペックがそろって、10 万円以下ならいうことありません。
iPad Air(第4世代)は、バランスのいい価格です。第4世代になって、少々値上がりしましたが...とても賢い選択ですね。
iPad mini(第5世代)は、その小さなサイズ感に、十分なスペックを搭載しています。7.9 インチが好きな人にとっては、変えがたい存在。価格もいい感じです!
iPad(第8世代)は、できれば安く iPad で DTM したい人にとって最適な選択になります。わたしも、この記事を書きながら、この価格はほんと良すぎるよなぁと感心しっぱなしです。
コスパを重視する人は、すなおに値段をみて購入すればオッケーですね。iPad は、リセールバリューもいいので、常に最新の機種に乗り換えていくのもありかもしれません。価格だけみれば「無印 iPad」を常に最新モデルで刷新していけば、スペック不足も感じにくいですからね。
たとえば、2020年3月27日時点で、iPad(第7世代)の Apple 公式の最大下取り価格では、「14,000 円」となっています。ほかにも、ソフマップやじゃんぱらなど、iPad の下取りを実施しているところがあります。安いコストで最新の iPad を購入していけるのは、大きなメリットですよ。
ストレスなく使いたい人は、スペックで選ぼう!
ベンチマークスコアで比較 | |
---|---|
| |
モデル | ベンチマーク |
iPad Pro 12.9(第4世代) | 710000 点(予測) |
iPad Pro 11(第2世代) | 710000 点(予測) |
iPad Air(第3世代) | 499028 点 |
iPad mini(第5世代) | 479662 点 |
iPad(第7世代) | 261738 点 |
ストレスなく使いたい人は、スペックで選びましょう。
DTM って実は、動画編集やゲームほどスペックは必要ありません。複数シンセサイザーを立ちあげたり、Audio Units をつかうと、重さを感じるでしょう。
「Pro」を選べば、基本的にストレスなく DTM できるはずですよね。2〜3年使ったときに動作スペックの不足を感じるようになるのは、「Air・mini」かもしれませんが...曲の作り方次第ですよね、ほんと。
気になるのは「無印 iPad」で、ベンチマークスコア的にいうと、「Pro」モデルの 30% ほど、iPhone7 程度のマシンパワー。これが、DTM につかえるのか?ってことですよ。この疑問に Twitter でリプライをいただきましたので、記事の後半でとりあげております。→「無印 iPad で、DTMできるの?」
- iPad Pro:基本的には、ストレスフリー!
- iPad Air・mini:ストレス感じる場面は少ない?
- iPad:Audio Units など外部音源ふやすと、重さを感じるかも?
iPad は3つのマシンパワー分布になっているので、考え方はとてもシンプルです。スペック的にみたら「Pro」いきたいですが、バランス力のある「Air・mini」がベターかもしれませんね。
※ iPad(第8世代)と iPad Air(第4世代)のベンチマークがでていないため、旧モデルのスコアで掲載しております。情報がわかり次第、追記します。
ながく iPad を使いたい人は、iPadOS のサポート期間で選ぼう!
容量で比較 | |
---|---|
モデル | およその寿命 |
iPad Pro 12.9 | 約5年 |
iPad Pro 11 | 約2〜4年 |
iPad Air | 約6年 |
iPad mini | 約5年 |
iPad | 約3年 |
モデル名 | 発売日 | |
---|---|---|
12.9インチiPad Pro(第4世代) | 2020年3月25日 | -年経過 |
12.9インチiPad Pro(第3世代) | 2018年10月30日 | 2年経過 |
12.9インチiPad Pro(第2世代) | 2017年6月5日 | 3年経過 |
12.9インチiPad Pro(第1世代) | 2015年11月11日 | 5年経過 |
11インチiPad Pro(第2世代) | 2020年3月25日 | -年経過 |
11インチiPad Pro(第1世代) | 2018年10月30日 | 2年経過 |
10.5インチiPad Pro | 2017年6月13日 | 3年経過 |
9.7インチiPad Pro | 2016年3月31日 | 4年経過 |
iPad(第8世代) | 2020年9月18日 | -年経過 |
iPad(第7世代) | 2019年9月25日 | 1年経過 |
iPad(第6世代) | 2018年3月27日 | 2年経過 |
iPad(第5世代) | 2017年3月24日 | 3年経過 |
iPad mini(第5世代) | 2019年3月18日 | 1年経過 |
iPad mini(第4世代) | 2015年9月9日 | 5年経過 |
iPad Air(第4世代) | 2020年10月-日 | |
iPad Air(第3世代) | 2019年3月18日 | 1年経過 |
iPad Air(第2世代) | 2014年10月22日 | 6年経過 |
※ 参考 iPadOS - Apple(日本) |
ながく iPad を使いたい人は、iPadOS のサポート期間で選びましょう。
iPad Air 第2世代が、2020年9月21日時点でもっとも長く「6年」となっています。ぎゃくに、無印 iPad は3年ほどでサポートが切れてしまうようですね。
iPad を DTM で使い続けるぞ!って人は、iPadOS のサポート期間で選ぶのも、ひとつの作戦です。最新の OS にアップデートできないのは、セキュリティ的にも不安ですからね。
作業効率を求める人は、画面サイズで選ぼう!
画面サイズで比較 | |
---|---|
モデル | 画面サイズ |
iPad Pro 12.9(第4世代) | 12.9インチLiquid Retinaディスプレイ ProMotionテクノロジーとTrue Tone |
iPad Pro 11(第2世代) | 11インチLiquid Retinaディスプレイ ProMotionテクノロジーとTrue Tone |
iPad Air(第4世代) | 10.95インチ Liquid Retinaディスプレイ |
iPad mini(第5世代) | 7.9インチRetinaディスプレイ True Tone |
iPad(第8世代) | 10.2インチRetinaディスプレイ |
作業効率を求める人は、画面サイズで選びましょう。
iPadOS に最適化された DTM アプリだったとしても、画面サイズがおおきいのはやっぱりメリットですよね。
画面サイズによって、「表示できるトラックの数・Split View 表示のコード進行や歌詞」の情報量が、ちがってきます。
とにかくたくさん情報を表示させたいなら「Pro 12.9」インチですし、シングルタスク派なら「mini 7.9」「無印 10.2」インチサイズといったところでしょうか。
iPad で DMT するのであれば、ジャイロ機能をつかいたいですね。
「Pro 12.9」インチだと据え置きになりがちなので、それなら Mac という選択肢がチラついてしまいます。
iPhone で曲を作っているモバイル DTMer からすると、iPad の画面サイズがあれば、どのサイズでも作業効率アップまちがいなしです。
そのあたりの話を、むかし語ったことがあったので、あわせてこちらの記事をどうぞ↓
持ち運ぶ人は、重さで選ぼう!
重さで比較 | |
---|---|
モデル | 重さ Wi-Fiモデル |
iPad Pro 12.9(第4世代) | 641 g |
iPad Pro 11(第2世代) | 471 g |
iPad Air(第4世代) | 458 g |
iPad mini(第5世代) | 300.5 g |
iPad(第8世代) | 490 g |
持ち運ぶ人は、重さで選ぶといいでしょう。
iPad で DTM をするメリットは、手軽にどこへでも持ち運べることです。自宅スタジオからとびだして、屋外でメンバーやクリエイターとあつまっていっしょに作業するなんて、憧れちゃいますよね。
重量で選ぶなら「mini 300.5g」「Air 456g」「Pro 11 インチ 471g」の3つの選択肢になります。個人的に選び方を、あげるとするならば....
- mini:ひとりで作業をするなら
- Air:友達とかるく音合わせする程度なら
- Pro 11:外出先でレコーディングや、ミーティング目的なら
「Pro 12.9」インチで、ジャイロを使った iPad ならではの作曲方法は、かなり腕が使えれますのでご注意ください。しかしこれも、一種の筋トレとおもえば悪くないかも笑?

本格的にDTMしたい人は、端子で選ぼう!
拡張性で比較 | |
---|---|
モデル | 端子 |
iPad Pro 12.9(第4世代) | USB-C |
iPad Pro 11(第2世代) | USB-C |
iPad Air(第4世代) | USB-C |
iPad mini(第5世代) | Lightning |
iPad(第8世代) | Lightning |
本格的に DTM したい人は、端子で選ぶといいでしょう。
iPhone や iPad には、Lightning(ライトニング)端子が常識でしたが、2018 年の iPad Pro 12.9(第3世代)から、USB Type-C 搭載されるようになりました。
「Pro」「Air」が、USB-Cコネクタが搭載されています。iPad Air は第4世代からなので、お間違いなく!
iPad(第8世代)・iPad mini は、ライトニング端子となっています。予想としては近い将来きりかわると予想できるので、判断がむずかしいですね。
USB Type-C を搭載した「Pro」系は、なんとそのまま DTM 機材を使用することができるんですよ。もちろん Lightning 端子を選んでも、モバイル系 DTM 機材がたくさんあるので、後悔することはありません!
もし、パソコンで DTM に挑戦することを視野にいれているなら、選択肢は「Pro」にしたほうが無駄がないかもしれませんね。iPad で DTM する初心者向けに、機材について書いた記事がありますので、あわせてこちらもどうぞ↓
DTM 以外にも使う人は、容量で選ぼう!
容量で比較 | |
---|---|
モデル | 容量 |
iPad Pro 12.9(第4世代) | 128GB 256GB 512GB 1TB |
iPad Pro 11(第2世代) | 128GB 256GB 512GB 1TB |
iPad Air(第4世代) | 64GB 256GB |
iPad mini(第5世代) | 64GB 256GB |
iPad(第8世代) | 32GB 128GB |
DTM 以外にも使う人は、容量で選ぶといいかもしれません。
iPad は、クリエイティブ作業にむいているため、DTM 以外に手をだしたくなるんです。アプリや動画、イラストなどはじめてしまうと、容量はできるだけおおきなものを選択しておかないと、すぐにいっぱいになってしまいまうんですよね。
たとえば、自分の iPhone の容量を確認してみると、約 60GB を使用しています。「アプリ 250 個・写真 367 枚・ビデオ 5 個・曲 29 曲...」ぐらい。ちょっと工夫していますが、モバイル DTM で快適に使うなら 128GB ぐらいほしいところですね。選ぶ基準は、こんなところでしょうか↓
- DTM 以外に使う:512GB 以上の「Pro」
- DTM 専用で使う:256GB・128GB の「Air・mini・無印」
- DTM 専用で工夫して使える:64GB・32GB の「Air・mini・無印」
iPad はモデルごとに、選べる容量が違います。1TB 必要な人はすごく限らますし、ほとんどの方は、256GB・ 512GB あれば十分でしょう。
DTM 専用 iPad なら、128GB 以下でも問題はおこりづらいと思いますね。オーディオ主体だと、容量がなくなるのでプレイスタイル次第といったところですね。
逆に疑問に思うところは、安くて低容量の iPad で困らないのか?ってところですよね。無印 iPad 32GB モデルが、実用に耐えられるのか?わたしも実際に試してみたいです。まえに書いた記事で、「64GB 以下では心配だ」という結論を自分で出しているんですよ。ただ、はじめてなら足りるのでは?なんて、最近考えるようになっています↓
iPad で DTM する人の知っ得情報
iPad で DTM する人の知って得する情報を共有しちゃいます。
DTM するための iPad 選びで、知っておけばよかった!ってあとから後悔しないために、情報をゲットしておきましょう。Twitter や使用者の声、情報収拾のためのウェブサービスなど、あなたの DTM 専用 iPad 選びに役立つ情報がきっと見つかるはずです。
さいごのひと押しに、ご利用ください!
無印 iPad で、DTMできるの?
【質問】たとえば、無印 iPad(第7世代で)のスペックで、DTM できるの?
【回答】できます。Audio Units 複数でもっさりするかも?
低スペックな iPad(第7世代)で、DTM できるようです。ただ、Audio Units を複数トラックに使用するともっさりと動作が重くなることもあるみたいですね...。
実際に、iPad 第6世代使っているユーザーさまから、声をいただきました↓
僕は無印iPadでGarageBandしてますよ!
Audio Unitも数トラックなら問題ないです!
でもやっぱもっさりするのでできればMacBook Proが欲しい・・・— コメ太郎/家族ブログ毎日更新16日目!3/25 (@yumekomefamily) March 20, 2020
第6世代の無印iPadです!
スペックは第7世代とほとんど変わらないようだったので。今後はAudio Unitを多用することが増えてくると思うので、できるのならiPad Pro欲しいです😭
— コメ太郎/家族ブログ毎日更新16日目!3/25 (@yumekomefamily) March 20, 2020

第6世代と第7世代は、ベンチマークスコアにほとんど差がありません。ただ iPad 第7世代のメモリが 3GB なので、複数トラックの Audio Units 動作に余裕があるかもしれません。
誤差の範囲かもしれませんが汗。これは、実際に試してみたいところです!
【関連記事】
iPad モデルの DTM 使用率について
iPad モデルの DTM 使用率について | |
---|---|
| |
※ データ参照元:Twitter でのアンケート結果 ※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 |
実際に DTM で iPad をつかっている人の割合について、調べてみました。
「iPad Pro」の割合が 54%・「無印・Air」の割合が、17%・21%。「mini」の割合が、8% という結果になりました。「Pro」があっとうてきに多かったので、結論としては「Pro」を選ぶべき!といったところでしょうか。
「無印と Air」を選ぶクレバーなモバイル DTMer も存在していますが、無印の場合はやはりスペック不足を感じるところがあるようですからね、次のステップアップを見越して、まず初心者は「無印・Air」から挑戦するとアドバイスをもらえるかもしれません。
「mini」を選ぶ人は、きっとほかに替えの効かない存在の 7.9 インチに魅力を感じているモバイル DTMer が一定数いると予想できます。信念のある使い方...尊敬しちゃいます。
iPad の ベンチマークスコアについて
iPad のベンチマークスコアを調べるサイトを知っていると、参考になりますよ。
ベンチマークスコアとは、デバイスのパワーを調べる数値のことです。
Apple 製品のベンチマークスコアを知りたいときは、代表的な2つのサービス「AnTuTu」と「Geekbench」がありますよ。
個人的な定番は、「Geekbench」なんですが...2020 年になってよく目にするのは「AnTuTu」ですね。
ふたつのサイトを、サクッとご紹介しますので、ぜひご覧になってみてください↓

【iPad ベンチマークチェックのページ】
iOS Ranking - AnTuTu Benchmark - Know Your Phone Better
AnTuTu は、スマートフォンやタブレットなどのベンチマークを計測するためのソフトウェア。北京市の朝陽区に拠点を置く企業「安兔兔」が開発したソフトウェアです。(参考:AnTuTu - Wikipedia)
【iPad ベンチマークチェックのページ】
iOS Benchmarks - Geekbench Browser
Geekbench は、シングルコアとマルチコアのパフォーマンスを分離するスコアリングシステムと、実際のシナリオをシミュレートするワークロードを備えたクロスプラットフォームプロセッサベンチマークです。(参考:Geekbench - Wikipedia)
各モデルの iPad メモリ情報
iPad のメモリ情報は、ウィキペディアでチェックできますよ。
iPad のメモリ情報って、Apple の公式サイトには掲載されていません。しかし、DTM で本当に必要なのって、CPU パワーよりも、メモリだったりします。
iPad シリーズのメモリ情報を掲載しているサイトもたくさんあるのですが、サクッと歴代のメモリ情報もチェックするなら「ウィキペディア」で十分です。もちろん、お気に入りのサイトでチェックでも OK ですよ。
iPad シリーズのメモリがわかるリンクをのせておきますので、ご利用ください↓
プロのモバイル DTMer は、「Pro」一択の理由とは?
プロのモバイル DTMer は、「Pro」一択だと思っています。
その最大の理由が、メモリです。
メモリは、音源データの読み込みや、安定した再生などにかかわる大切なスペックなんですよ。
「無印・Air・mini」モデルには「3GB」のメモリが搭載されていて、iPad Pro に搭載されたメモリは「6GB」メモリがはいっています。
今後魅力的な Audio Units など登場してくると予想できますし、本格的に作業するなら iPad Pro のメモリ容量は必須ですね。
GarageBand iOS などの純正アプリは、搭載されているメモリ内で動作する設計になっているからいいんですが...外部のアプリをつかうことで、楽曲のクオリティに差が出てくるとしたら、使わざるを得ない状況になってきます。
メモリが足りなくなると、再生がフリーズしてしまったり、正常に音源が読み込めなくなってしまうこともあります。パソコンのように、複数のアプリを同時に起動する場面がふえてくると、メモリが足りない!ってことになりえるかもしれません。
将来性を考えたときには...やはり DTM 専用の iPad は「Pro」一択な気がしますね。
iPad だけで DTM できるの?
【質問】iPad だけで、DTM できるの?
【回答】できます!
iPad だけで、DTM できる時代に突入しています。
作曲、編曲、ミキシング、マスタリングまで、iPad 1 台で完結できるんです。ご紹介する動画は、iPhone で制作した曲ですが、モバイルデバイスでここまで作れるなら DTM できると言ってもいいと思います↓
【YouTubeでみる】https://youtu.be/ln9xKLnyUU8
ただ、パソコンレベルまでは到達していない?という疑問には、いさぎよく「YES!!」って答えちゃます。メモリの問題もありますが、パソコンでは AI 系の DTM プラグインが発達しており、作業効率が爆速になってますからね。また細かな部分でも、パソコンに勝てない点をあげ出したらきりがありません。
しかし、数年前のパソコンで DTM するレベルは、簡単に凌駕していると確信しています。むかしは、数時間かけてたどり着いた答えに、アプリ1つで解決策を提示してくれる最高の時代ですよ!
2020 年の iPad Pro では、トラックパッドが使えるようになりました。そこから垣間見れるように、iPad をつかうデジタルネイティブ世代が、将来パソコンではできない作業効率の高さを見せてくれる未来がきっとくるでしょう。そんな日を思うと、いまこのタイミングで iPad で DTM にトライすることは、意味がある気がします。

iPadでDTM!おすすめ暫定ランキング
iPad 各モデル私の総合評価について |
---|
※ ラベルの凡例をクリックで、グラフの表示・非表示をえらべます。 ※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 |
それでは最後に、2020 年に DTM 専用 iPad のおすすめ暫定ランキングを、ご紹介しましょう。
ここまで iPad 選び方をみてきましたが、その評価をもとに個人的なおすすめ iPad ランキングを作ってみました!
もちろん1位じゃないモデルでも、買って損することはありません。人それぞれ、求めるものってちがいますからね。各ランキングの見出しでは、選んだ理由をふまえて解説していきます。

【第5位】iPad(第8世代)
総合ポイント | |||
---|---|---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |||
コスパ | 10 | スペック | 2 |
サポート期間 | 3 | 作業効率 | 4 |
モバイル性 | 6 | 合計 | 25ポイント |
公式サイト | iPad - Apple(日本) |
DTM むけ iPad ランキング第5位は、iPad(第8世代)とさせていただきました。
第7世代のネック「A10チップ」から、第8世代は「A12 Bionicチップ」に進化したので、CPU パワー的には DTM するのに十分なパワーをゲットしています。
メモリが3GBで、ディスプレイの進化はありませんでしたが、価格はそのままコストパフォーマンスの良さがひかります。
ただ iPadOS 14 の 無印 iPad サポート期間は、3年とちと短いです。1年ごとに買い換えればいいのですが...たとえば、パソコンで DTM 作業環境を1年ごとにかえるって、結構なつらい話だなぁ〜って思います。
メモリの少なさも、本格的にモバイル DTM やるぞ!ってなったときには、厳しいかもしれません。安さのために 32GB でやりくりが必要なので、注意です!
ですが、ちょっと DTM をかじってみたい初心者にとって、まちがいなく賢い選択肢といえるでしょう。
【第4位】iPad Pro 12.9(第4世代)
総合ポイント | |||
---|---|---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |||
コスパ | 2 | スペック | 10 |
サポート期間 | 2 | 作業効率 | 10 |
モバイル性 | 2 | 合計 | 26ポイント |
公式サイト | iPad Pro - Apple(日本) |
DTM むけ iPad ランキング第4位は、iPad Pro 12.9 インチでした。
12.9 インチには、スペック・容量・作業効率など、他のモデルを追随させない魅力が、12.9 インチには詰まっています。
デメリットとしては、iPad のモバイル性は、犠牲にせざるをえません。さらにメリットのジャイロ機能が、「641g」という重さで使いづらいと感じる場面もあるでしょう。またタブレット端末に、10 万円以上の予算が必要になるのも、考えものです。
ここまでハイスペック&画面サイズがおおきいと、Macbook がほしくなってしまうのも困りものですよね...
個人的に使っていたことがあるサイズなので、すごくわかるんですよ。デメリットが多そうなのに、使ってみるとなぜかクセになってしまうサイズ感なんです。好きなんですよねぇ。
12.9 インチは、用途次第だと思います。Mac のサブディスプレイとして、「楽譜・コード進行・動画・写真」などを表示させておくと、すごく便利!予算さえあれば、手元においておきたいのが、iPad Pro 12.9 インチという存在です。
【第3位】iPad mini(第5世代)
総合ポイント | |||
---|---|---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |||
コスパ | 8 | スペック | 4 |
サポート期間 | 5 | 作業効率 | 2 |
モバイル性 | 10 | 合計 | 29ポイント |
公式サイト | iPad mini - Apple(日本) |
DTM むけ iPad ランキング第3位は、iPad mini(第5世代)でした。
その小さなボディに、iPad Air 並みのスペックが搭載されているところが、特筆すべきところですよね。7.9 インチというサイズは、iPad シリーズのなかで替えが効かないので、このサイズ感が好きな人は、ベストバイではないでしょうか?
ただ iPad だけで作業をおわらせようとした場合に、やはり画面の小ささは作業効率に直結します。Mac もしくは、ワンサイズおおきな iPad が欲しくなる可能性もあるので、自分の使用環境などしっかり把握して選びたいですね。
また 7.9 インチというサイズが、もし大きな画面サイズの iPhone を持っていたりすると、用途がかぶるかもしれません。スマートフォンの画面サイズが大きい方は、ランキングの1位・2位をみてから選んだ方がいいかもしれませんね。
【第2位】iPad Pro 11インチ(第2世代)
総合ポイント | |||
---|---|---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |||
コスパ | 4 | スペック | 10 |
サポート期間 | 4 | 作業効率 | 8 |
モバイル性 | 4 | 合計 | 30ポイント |
公式サイト | iPad Pro - Apple(日本) |
DTM むけ iPad ランキング第2位は、iPad Pro 11 インチでした。
スペック・重量・モバイル性など、本格的にモバイル DTM に挑戦したい人なら、まちがいなく「iPad Pro 11インチ」がいいですね。「それは、あたりまえじゃん!」って、声が届いているのを感じます笑。
現状で、iPad Pro 11 インチよりもハイスペックなモデルはありません。メモリも増設できないので、もっとも最適なモバイル DTM むけのデバイスというと、「iPad Pro 11」インチ。これで、間違いないです。
おおくの方は「Pro」ほどのスペックが必要になることって、ほんとうに少ないと思うんですよね。プロの作曲家の方だって、iPad だけで作業を終わらせることはないですし、ちょっとアイディアをメモ用途ならグレードを一段下げてもいいかもしれません。
...となると、ランキング第1位はやっぱり、あのモデルになってしまいます↓
【第1位】iPad Air(第3世代)
総合ポイント | |||
---|---|---|---|
※ グラフが表示されない場合:ここをクリックして通常ページをご覧ください。 | |||
コスパ | 6 | スペック | 6 |
サポート期間 | 6 | 作業効率 | 6 |
モバイル性 | 8 | 合計 | 32ポイント |
公式サイト | iPad Air - Apple(日本) |
DTM むけ iPad ランキング第1位は、iPad Air(第3世代)でした。
この記事を書き始めたとき、正直言って「iPad Pro 11インチ」「iPad(第7世代)」が、1位になると思っていました。このランキングは、「iPad で DTM する人の選び方」から、総合的に判断してポイントをつけた結果になっています。
iPad Air の魅力は、特出したポイントはないにもかかわらず、おおくの需要を満たすモデルというところです。
「Pro」ほどのハイスペックはいらないけど、「無印」までスペックは下げたくない。「mini 7.9 インチ」の画面サイズは小さいけど、「Pro 12.9 インチ」は大きいから、ちょうど真ん中んがいい!さらにできれば、軽いモデルで!
って感じの要望を、まるっと満たしてくれるのが、「iPad Air」なんですよ。
ベンチスコアマークは、「約50万点」です。これは、わたしがモバイル DTM でつかっている iPhone XS Max よりも高いんです。だから、GarageBand iOS で 32 トラック使っても、おそらく全く問題ないスペックに仕上がっているということです。
あくまでも、個人的な暫定ランキングですので、さらに考察が深まれば、変動する可能性もあります。もし、DTM の iPad 選びで悩んでいる方は、たまに記事をのぞいてみてくださいね!
iPad Air(第4世代)のリリースが、2020年10月なので、情報が出揃ってから考えていきますね!
まとめ
iPad で DTM する人のために、わたしの考察した選び方をご紹介しました。まとめると、こんな感じ↓
- コスパで考える人は、価格で選ぼう!
- ストレスなく使いたい人は、スペックで選ぼう!
- ながく iPad を使いたい人は、iPadOS のサポート期間で選ぼう!
- 作業効率を求める人は、画面サイズで選ぼう!
- 持ち運ぶ人は、重さで選ぼう!
- 本格的にDTMしたい人は、端子で選ぼう!
- DTM 以外にも使う人は、容量で選ぼう!
あらためて読む人は、こちら→「iPadでDTMする人の選び方」
- おすすめのDTM むけ iPad 暫定ランキング
- 【第1位】iPad Air(第3世代)
- 【第2位】iPad Pro 11インチ(第2世代)
- 【第3位】iPad mini(第5世代)
- 【第4位】iPad Pro 12.9(第4世代)
- 【第5位】iPad(第7世代)
今回はあくまでも、「iPad Pro 12.9インチ」「iPad Air」「iPad Pro 10.5インチ」を所有していたことのあるサウンドテック・ラボの管理人が、これから iPad を導入するにあたって考えていることを、忘備録的にまとめた記事になります。
おなじように、モバイル DTM をはじめよう!また、クリエイティブな目的で iPad を購入しようとしている「あなた」の助けになっていたら、それ以上の嬉しいことはありません。
あなただけの iPad を手に入れて、あなたの作った作品が、1日でもはやく世界に羽ばたくことを願っております。

そのほか、モバイル DTM について興味のある人は、こちらの記事をどうぞ↓

参照元:iPad - Apple(日本)
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。価格については、Apple の公式サイトの定価を表記しています。あくまで、筆者のモバイル DTM 経験から出た結論ですので、参考程度にご覧いただけましたら幸いです。