ZOOM「iQ7」レビュー!!手軽に高音質iPhone用MSステレオマイク

「iPhone / iPadで、手軽につかえるステレオマイクがほしい!」って疑問を、解決していきます。
iPhone / iPad の動画撮影などで、簡単に音質をアップできたら最高ですよね?
その悩みをかんたんに、解決してくれるマイクがあるんです。それが、ZOOM「iQ7」なんですよ!
「iQ7」とは、ZOOM からリリースされている、ステレオ音像の広がりを自由自在に調整できるMSステレオマイクのことです。
録音したい音にあわせて、「90°・120°・MS(中央と左右を別々に録音すること)」という3つのモードで録音することができちゃいます。この機能だけでも、内臓マイクをよりいい感じにレベルアップしてくれますよ。
この記事では、実際に4年間つかってみた私の感想を、レビュー形式でお伝えしていきます。
- この記事でわかること
- ZOOM「iQ7」の使ってみたレビュー
- ZOOM「iQ7」のデザインなど
- ZOOM「iQ7」の音質
- ZOOM「iQ7」の動画撮影のメリット
- ZOOM「iQ7」を選ぶ理由
- ...など。
iPhone 11 がリリースされたいまでも、しっかりと使える MS ステレオマイクです。
私の活動におけるマイクのなかでも、小さいボディながら第一線で活躍してくれています。ぜひわたしのレビューを参考に、あなたの動画の音質をアップさせるヒントにしてみてください。
というわけで今回は、iPhone / iPad 用の MS ステレオマイク ZOOM「iQ7」を、レビューしていきます!
目次
ZOOM「iQ7」が手軽に高音質なステレオマイクだって5つのレビュー・評価ポイント
ZOOM「iQ7」を、がっつりレビューさせていただきます。
Lightning(ライトニング)端子に接続するだけ!手軽なステレオマイクなのに、高音質ってところが ZOOM「iQ7」の最大の魅力です。
フィールドレコーディングにも、動画撮影にもつかえる ZOOM「iQ7」のよさを、あますところなくレビューしていきますね。

1.外観・見た目をレビュー
ZOOM「iQ7」の外観、見た目をレビューしていきます。
iQ7 のデザインや、作りをチェックしていきましょう!
まずは、正面からみていきます。中央のマイクボリュームのノブが、おおきくて扱いやすいです。左側のみっつの横線は、マイクボリュームを色で表示してくれるメーターです。
右側にあるのが、「90・120・M-S」とマイクの角度を選ぶことができるスイッチになっています。
左側からみてみましょう。3.5mm イヤホンジャックを差し込める穴があいていますよ。
ライトニング端子ががうまってしまうので、iPhone / iPad の音をモニタリングするには、このイヤホンジャックの穴を使用してください。
右側からみてみましょう。端子などはありません。マイク部分をみると、「L▲R」と書かれています。
iQ7 のマイクは回転できるので、どっちが左右がわからなくなることがあるので、ZOOM さんの配慮に脱帽です。
- L:ひだりのこと。
- R:みぎのこと。
ZOOM「iQ7」のマイクは回転させることができます。録音するマイクの左右を切り替えることができるので、動画撮影でも力を発揮してくれますよ。
うしろがわからみると、「ZOOM」のロゴがかっこよく印字されています。ポッチとくろいところは、ラバー素材なので滑り止めなどの役割をはたしてくれますよ。
ZOOM「iQ7」には、ウィンドスクリーンが付属されています。素材はスポインジなので、初心者でもきがるに扱えます。
スポンジのウィンドスクリーン広げてみると、iQ7 をいれるところに切れ込みが入っています。だから、サクッと装着することができちゃうんですよ。
ZOOM「iQ7」に、ウィンドスクリーンを装着するとこんな感じ。まるでアフロつけてるみたいで、ちょー可愛いの!愛くるしいマイクとして、我が家で大人気です。笑
付属品のウィンドスクリーンとしては、十分な性能を発揮してくれますよ。
これだけ小さな見た目なのに、細部までしっかり作られているので、さすが「ZOOM」さん!といったところでしょうか?
2016 年に買ってから、けっこう使っていますが、マイクの機構が弱くなることもないので、とても安心感がありますよ。
2.「iQ7」の使い方を、レビュー
ZOOM「iQ7」の使い方について、レビューしていきましょう。
いくらデザインがよく、長く使える製品でも、使い方が面倒だったらマイナスになってしまいますが...ZOOM「iQ7」の使い方はすごく簡単です。
たとえば、iOS版GarageBnad でつかうなら、ほんとに iPhone / iPad のLightning(ライトニング)端子で接続するだけで OK です。あとは iOS 側で、マイクを自動認識してくれますよ。
iQ7 のマイクのゲイン(音量)ボリュームだって、おおきなボリュームダイヤルが中央に鎮座しているから、どんな人だって操作を間違えることはありません。
マイクの角度だって、スイッチ1つで変えられるので、悩む必要もないですね。モノラルで録音する場合は、アプリ側のチャンネルを設定をしてあげればできましたよ。
iQ7 の設定については、専用アプリでおこなうことができます。それは、つぎの見出しで解説しますよ。
いずれにしても、ほとんど iPhone / iPad にさすだけという手軽さで、超絶簡単にマイク音質をあげられるってすごいですよ。使い方を悩まなくていいのは、すごいメリットですね。
3.専用アプリ「HandyRecorder」をレビュー
ZOOM「iQ7」の専用アプリ「HandyRecorder」について、レビューしていきましょう。
「HandyRecorder」は、ZOOM Corporation から、公式でリリースされている録音系のアプリです。
iOSデバイス上で、高品質な録音が行えるレコーダーアプリです↓
iOS デバイス用高音質マイク、ZOOM iQ シリーズと組み合わせることで、高品位のリニアPCMレコーディングを実現してくれます。
「HandyRecorder」は、こんなことができちゃいます↓
- HandyRecorder でできること
- レコーディング
- M-S処理
- 録音素材の再生・加工
- 録音素材のシェア
- モニタリングイヤホンの音量調節
- ...など。
モニタリングの音量は、アプリ「HandyRecorder」で調節できます。iPhone の音量ボタンでは調節できないので、はじめて使うときは戸惑うんですよね。汗
アプリ自体は、シンプルな操作性なので迷うことはありません。2020年5月6日現在の「iOS13」にも対応しているため、バッチリ使えますよ!
4.音質をレビュー
ZOOM「iQ7」の音質について、レビューしていきましょう。
ZOOM「iQ7」の音質は、その小さなボディから想像できないほど高音質に、録音・レコーディングの質をあげてくれます。
センターとサイドを、専用のマイクで録音できるシステムは、iPhone の内臓マイクとはやっぱり違いますね。
音質については、とやかくコメントするよりも、実際にデモサウンドを聞いた方がいいかもしれません。記事の後半に、さらに音質について深掘りしていますので、ご覧ください↓
【記事下まで移動する】ZOOM「iQ7」の録音・レコーディングした音素材例
iQ7 の魅力は、なんといってもピアノだろうが、ボーカルだろうが、ドラム、バンド、歌ってみた、弾き語りなど...さくっと iPhone / iPad に直挿しで録音・レコーディングできるところですよ。
ZOOM「iQ7」の音質は、ちいさなボディからは予想もできない高品質な音をレコーディングできちゃうところ、最高です!
5.動画撮影の能力をレビュー
ZOOM「iQ7」の動画撮影について、レビューしていきましょう。
ZOOM「iQ7」の最大のメリットは、マイクのむきをかえられることです。たとえば、こんな感じで↓
録音するマイクの左右を切り替えることができるので、iPhone 画面をみながらでもステレオ録音に気をつけなくていいので便利です。
つまり、どういうことかというと?
ふつうのマイクのように、iPhone のマイク側をインタビューする人にむける場合はいいんですよ。マイクの左右を気にしなくていいですからね。
これが、動画を撮影する場合は、左右がずれてしまうんです。だから、マイクを回転させるんです。
しっかり左右の音を、動画の向きにあわせることができるようになります。さすがに、縦動画だと上下になってしまいますが...
YouTube など基本はまだまだ横動画ですからね。サクッと動画を高音質にレコーディングできるので、ありがたいです。
ちなみに、マウスの商品レビューで、繊細なマウスのクリック音をチェックするために、ZOOM「iQ7」で録音した動画がありますので、掲載しておきますね!
【iQ7 で録音した、マウスのクリック音】
ほかの iQ シリーズにはないマイクの回転方式で、ZOOM「iQ7」は動画撮影でもバッチリと力を発揮してくれますよ!
ZOOM「iQ7」の録音・レコーディングした音素材例
ZOOM「iQ7」の録音・レコーディングした音素材例を、実際に聞いてみましょう!
やっぱりマイク系のガジェットは、実際に録音した音素材を聞いてみるのがいちばんですよね。

アコースティックギター・コード弾き
6弦の開放弦までしっかり鳴らしてみました。これだけ小さいマイクなのに、しっかり 50Hz 付近までレコーディングできていますよ。かといって、しっかり超高域まで録音できています。
マイクとの距離感を追い込めば、きっと理想とした音が撮れるはずですよ。
かな〜り、いい音で録れている感じがします。
アコースティックギター・アルペジオ単音
アルペジオ風に、1音ずつ録音してみました。アコースティックギターの弦のビビリ音や、弦に触れる音など、けっこう繊細にレコーディングできてびっくりしています。汗
アコースティックギターを、レコーディングしてみました。ZOOM「iQ7」を直挿しして、iOS版GarageBand で録音していますよ。エフェクトのない生音です。
120° のステレオで録音した方が、音量感が大きく感じてしまいますので、ヘッドルームに余裕をもちながら、それぞれが最大音量になるように調節しています。
ピアノの音
自宅にあったアップライトピアノを、録音レコーディングしてみました。かなり古いピアノかつ、調音もできないので、まるで壊れたおもちゃのピアノみたいな音になっています。笑
ピアノが物置のような場所にあるので...ZOOM「iQ7」は、演奏者のうしろに三脚で立てて録音していますよ。
ピアノとの距離はしっかりとっていますが、ペダルの音だったり、ピアノの上にあるガラスの箱のビビリとかも、しっかりレコーディングできちゃっています。あらためて、すごいなぁ...って感心してしまいました。
ピアノにかぎっては、しっかり蓋をあけてマイクを建てる位置をまちがえなければ、かなりいい音質になりそうな予感です。機会があれば、ぜひやってみたいかも!?
海の音・波の音
【試聴】海の音・波の音 | |
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![]() | |
海の音・波の音 デモサウンド | |
(size:4MB / .wav) | |
どのぐらい録音できた?EQ チェック!! | マイクの設定 |
(Size: 174KB) |
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海の音をレコーディングしたものを、掲載させていただきました。短いですが、フィールドレコーディングをしたい人の参考になると思いますよ。
寄せては返す波の音、遠くで織りなす波の音、海から吹いてくる風の音、海水で流れる砂の音など、22 秒という短さの中に、ZOOM「iQ7」の実力が、あますところなく収録されていますので、要チェックです。
iPhone / iPad に直挿しするタイプのマイクなのに、これだけ高音質な実力を兼ね備えているんですよ。
iQ7 について知りたい方は、この音質がとくに気になっていると思います。なので、これからも続々音声について追加していきますので、お楽しみに!!
シャワーの水音
【試聴】シャワーの水音 | |
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![]() | |
シャワーの水音 デモサウンド | |
(size:5MB / .wav) | |
帯域チェック!! | マイクの設定 |
![]() |
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屋外の花に水をやるホースの音を、けっこう ZOOM「iQ7」がぬれるぐらいの距離で録音レコーディングしてみました。
水のシャワーが、壁に一粒のずつあたる音感だったり、ダマになって滴る水滴の音まで、しっかり収録されていますよ。さらに奥から聞こえるカラスの声など、空気感もバッチリレコーディングされるという能力値の高さを遺憾無く発揮してくれていますよ。
ステレオマイクだからできる、シャワーを左右に振っているような定位の動きも、デモサウンドでチェックしてみてくださいね!
ZOOM「iQ7」の疑問を解決
ZOOM「iQ7」の疑問を、一問一答形式で解決していきます!
ZOOM「iQ7」ユーザーの目線で、購入前に感じていた不安や疑問を、1つずつ解消していきましょう。
マイクノイズはありますか?
【質問】マイクノイズは、ありますか?
【回答】マイクノイズはありますが、回避できます。
【コメント】
ZOOM「iQ7」には、2つのノイズがあります。1つ目は、いわゆるホワイトノイズの「サーッ」という音です。2つ目は、インターネット接続による「ジジッ」というノイズです。
1つ目のホワイトノイズは、ZOOM「iQ7」のマイクボリュームを上げすぎると聞こえます。可能であれば、ボリュームは5以下にした方がいいですね。

2つ目の「ジジッ」ってノイズは、iPhone などのフライトモードを ON(オン)にすることで回避できます。
ノイズに関しては、「ZOOM「iQ7」の録音・レコーディングした音素材例」を参考に、お確かめいただけましたら幸いです。
ZOOM「iQ7」は、iOS版GarageBand(ガレージバンド) で使えますか?
【質問】ZOOM「iQ7」は、iOS版GarageBand(ガレージバンド) で使えますか?
【回答】使えます。
【コメント】
ZOOM「iQ7」は、ステレオマイクです。iOS版GarageBand で、「入力1」「入力2」「ステレオ」の3つから選ぶことができます。もちろんモノラルでの録音もできてしまうので、便利ですよ。
ZOOM「iQ7」の取扱説明書・マニュアルは?
【質問】ZOOM「iQ7」の取扱説明書・マニュアルは、ネットで読めますか?
【回答】ありますよ!
【コメント】
ZOOM「iQ7」の取扱説明書・マニュアルなら、ZOOM「iQ7」の公式サイトに掲載されていますよ。
【zoom iq7 manual】J_iQ7.pdf
充電しながら、使う方法はありますか?
【質問】充電しながら、使う方法はありますか?
【回答】ワイヤレス充電器なら、充電しながら使用することができました。
【コメント】
ZOOM「iQ7」は、ライトニング端子に差し込んで使用するマイクなので、基本的には充電しながr扱うことはできません。しかし、iPhone にはワイヤレス充電器(Qi)が搭載されています。
例えば私は、ライトニング端子が使えない時には、「UMEMORYのワイヤレス充電器」を使って、充電しながら使うようにしています。公式のやり方ではないですし、ワイヤレス充電器によっては排熱などもあるため、参考程度にご覧いただけましたら幸いです。
ケースをつけたまま、使えますか?
【質問】ZOOM「iQ7」は、ケースをつけたまま使えますか?
【回答】ケースの厚さによっては、使用できません。
【コメント】
わたしもこの問題には、頭を悩ませてしまいましたよ。そんな時に、いちばんいい解決策があったんです。それが...100 円均一に売っている iPhone ケースでした。
iPhone XS Max 用のケースなら、バッチリ iQ7 を使用できましたよ。ケース下部が空いているタイプなら、鑑賞することもありません。
100円均一の侮るなかれ、このケースなかなかにいいんです。前は透明なタイプを使っていましたが、今はブラックをリピート買いしちゃいましたよ!レビュー記事も書いていますので、気になる方はこちらをどうぞ↓
ZOOM「iQ7」のモニタリング音量は、変更できますか?
【質問】ZOOM「iQ7」のモニタリング音量は、変更できますか?
【回答】専用アプリを使って、できますよ。
【コメント】
iQ7 には、モニタリング用の 3.5mm イヤホンジャック端子が、搭載されています。
しかし、ここからモニタリングすると...iPhone の音量ボタンでは、音の大きさを変えることができません



ZOOM の iQ7 シリーズ向けアプリ、「Handy Recorder」を立ち上げてください。画面中央下部の音量バーをご覧ください。

この音量バーを調節することで、例えば iOS 版 GarageBand で鳴らしている音なども、小さくしたり大きくしたりできますよ!
ZOOM「iQ7」レビューのまとめ
ZOOM「iQ7」レビューさせていただきました。
5つのレビューをまとめると、こんな感じです↓
- ZOOM「iQ7」レビューのまとめ
- 外観:小さなボディからは予想できない堅牢さを感じる
- 使い方:直挿しするだけの簡単操作で、悩まない!
- 専用アプリ:シンプルな操作感で、最新の iOS13 にも対応してていいね!
- 音質:直挿しマイクなのに、かなりの実力派!
- 動画撮影:マイクの回転方式のおかげで、左右の定位がズレないから最高!
じつは、2016 年には購入していたんですよ。ずっとレビュー記事を書きたかったのですが、すっかり先延ばしになっておりました。汗
2020年5月6日現在、iPhone 11 がリリースされておりますが、依然として端子は「Lightning(ライトニング)端子」が搭載されております。
たしかに iPhone で高音質に録音・レコーディングするなら、オーディオインターフェイスが必要ですが...
やっぱり気軽に動画の音質を高音質にするなら、なるべく簡単な ZOOM「iQ シリーズ」は、誰にでもおすすめできます。とくに動画なら、まちがいなく「iQ7」ですよ。

今回の記事が、あなたの iPhone / iPad でつかえるマイク選びの参考になっていたら、うれしいです。
そのほか DTM 機材についてもっと知りたい人は、「DTMの必要機材おすすめ7選|初心者はまずコレ読んで!!」をあわせて読んでみましょう。おすすめ機材や、実際に私が使っているものをまとめておきましたので、参考にしてみてくださいね!!



参照元1:iQ7 Professional Stereo Microphone for iOS | Zoom
参照元2:取扱説明書|J_iQ7.pdf
参照元3:「HandyRecorder」- App Store
※画像:サウンドテック・ラボ編集
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。内容には留意しておりますが、あくまでも自己責任にてご購入いただきますようお願いいたします。