ISOVOX2自作してみた!!自宅でプロの録音【試聴あり】

音声配信

「ISOVOX2が高くて買えないから、自作できないかな?」って疑問を、解決していきます。

自宅で本格的なプロの音質で録音を実現するパーソナルレコーディングブースといえば、「ISOVOX 2」ですよね?ですが、予算が限られている場合には、なかなか手を出しづらい価格帯であることも事実です。この記事では、できるだけ安価に身近にあるもので ISOVOX2 を再現することに挑戦してみましたので、ぜひあなたの宅録環境の参考にしてみてください。

というわけで今回は、ISOVOX2 の自作方法について解説します。

iSOVOX2 とは?

【ISOVOX 2 公式サイト】
https://isovoxbooth.com/

ISOVOX 2 とは、あらゆる角度からマイクに収録される反響音を抑えたレコーディングを実現するパーソナルレコーディングブースのことです。部屋全体を防音する必要がなく、手軽にプロクオリティの録音品質を手に入れることができる製品です。公式の参考動画▶︎ Sound Reduction on Vimeo

ISOVOX2 の自作方法【3ステップ】

Isovox2 zisaku 3step icatch

ISOVOX 2 を自作する方法について、3ステップで解説します。

本家「ISOVOX 2」の遮音性能や録音できるデッドな音と比べると、十分の一の予算で自作してみた結果となります。あくまでも、ISOVOX 2 を買うほどの予算を用意できなかった悲しき DTMer の麗しき努力の結晶ということで、暖かい目で見守っていただけましたら幸いです!

それでは、いってみよ〜!

【ステップ1】必要なものを準備する

自作 ISOVOX 2 制作に必要だったもの
  1. ダイソー デスクパーテーション 3枚
  2. 粘着布テープ 白 50mm × 10m
  3. ファスナーテープ 粘着タイプ 3個
  4. 固定両面テープブチル 20mm × 10m
  5. 吸音材 厚さ5cm 1m×2枚
  6. カッター・ハサミ・メジャーなど

ステップ1は、必要なものを準備しましょう。

今回の ISOVOX 2 を自作するために必要だったものは、全部で6つでした。基本的にはダイソーで購入できるものを、使用してみました。ただ、吸音材と吸音材を貼るための両面テープだけは、身近で入手できないので別途購入させていただきました。

それでは、1つずつ詳しくご説明いたします。

1.ダイソー デスクパーテーション 3枚

Daiso deskpertition3pieces

1つ目に必要なものは、ダイソーのデスクパーテーションです。

ダイソーで購入可能なテレワークや自宅学習に集中できるようになるアイテムです。今回の検証では、3つほど利用しました。「奥行き60cm・高さ45cm・横幅45cm」のボックスを作るのに、ちょうどいい形なんですよ。1つのサイズは、こんな感じです↓

画像:ダイソー デスクパーテーションのサイズ詳細

パーツを計測して切り出す手間を省けるので、投資しちゃいました笑。ホームセンターのダンボールの方が安く購入できるので悩んだのですが...ダンボールの内部構造が音を通しやすそうなイメージだったので、スチレンボードのような見た目のダイソーのデスクパーテーションを活用させていただきました。

2.粘着布テープ 白 50mm × 10m

Daiso nunotape01

2つ目に必要なものは、粘着布テープ 白 50mm × 10m です。

ダイソーのデスクパーテーションのカラーが白だったため、白色の布ガムテープを購入してきました。今回の検証では長さは 10 m を、ほぼきっちり使い切ってしまう感じだったので...余裕を持って2つ用意しておくといいかもしれません。とりあえず、しっかり固定できる粘着テープであればなんでも大丈夫だと思います!

3.ファスナーテープ 粘着タイプ 3個

Daiso magictape01

3つ目に必要なものは、ファスナーテープ 粘着タイプです。

ISOVOX 2 を自作するにあたって、コンパクトに分解したい人は必要なアイテムです。いわゆるマジックテープですね。糸で縫うタイプではなく、粘着テープがついているものなのでお間違いなく!!

今回の検証では、ダイソーのファスナーテープを使用しました。サイズは1セット「50mm × 15cm」を3セット購入しています。同様のサイズのファスナーテープならば、何を使っても大丈夫だと思いますので、ご用意ください。

4.固定両面テープブチル 20mm × 10m

Isovox2zisaku butirutape

4つ目に必要なものは、固定両面テープブチル 20mm × 10mです。

音楽機材やステージの補強などで使われる強力な両面テープですね。いわゆるブチルテープと呼ばれるものです。吸音材の材質がウレタンなどの場合には、通常待ちで売っている両面テープでは十分な接着効果を望めません。そのため、専用の強力な両面テープが必要ってわけですね。今回の検証では、10m あれば余裕で足りたので用意しておいてください。

5.吸音材 厚さ5cm 1m×2枚

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5つ目に必要なものは、吸音材 厚さ5cm 1m×2枚ですね。

これが、自作 ISOVOX 2を制作するのに要となるアイテムです。今回はタンスのゲンの吸音材を使用させていただきました。コスパ良く機能面でも定評があります。密度表記もあって信頼度の高いんですよ。実際に筆者が買って吸音具合を確認していますが、問題ない性能でした。参考までに!!

1m サイズを 2枚購入しておけば、今回の検証ではかなり余裕で作業を進めることができました。余った分は、スピーカーの裏や自作のリフレクションフィルターにも回せるのでお得ですよ!

6.カッター・ハサミ・メジャーなど

6つ目に必要なものは、カッター・ハサミ・メジャーなどです。

デスクパーテーションや吸音材をカットするためにカッターが必要ですし、手を怪我しないように軍手などの安全対策も必要だと思います。長さを計測するメジャーもそばに置いておくと便利ですよ。実際に当記事に目を通して、さらに必要なものがあればご自身で考えて用意して見ましょう。

ここまでの ISOVOX 2 を自作するために必要なものが揃ったら、ステップ1「必要なものを準備する」作業は完了です。

【ステップ2】自作の ISOVOX 2 を組み立てる

自作 ISOVOX 2 の外側寸法

  • たて:45cm
  • よこ:45cm
  • 奥行:60cm

ステップ2は、自作の ISOVOX 2 を組み立てていきましょう。

ダイソー デスクパーテーション3枚を利用して、ISOVOX 2 に近い形になるように加工しました。寸法は、「たて:45cm・よこ:45cm・奥行:60cm」となっています。

底面は、顔を入れらるように開けておいてください。大体 21cm ほどあれば、大丈夫だと思いますよ。

Nenchaku beruto01

それでは、自作 ISOVOX 2 を固定しましょう。今回はマジックテープで着脱可能なタイプに仕上げていきますよ。15cm ほどの粘着布テープを半分におって、先端に粘着両面マジックテープを取り付けてください。

Isovox2 zisaku tabesetti

固定ベルトの設置ポイントのイメージは、上記画像のような感じです。

Isovox2 zisaku belt01

各所ポイントを、布ガムテープでしっかり固定していきましょう。

ちなみに、ISOVOX 2 のように入り口部分を上面と繋げたままにしておくと、後から失敗しないのでおすすめです。

Isovox2 zisaku kyuuonn01

それでは、自作 ISOVOX 2 内側に、カットした吸音材を敷き詰めていきましょう。とりあえず、イメージとしては、上記画像のような感じです。シミュレーションが終わったら、実際に貼り付けていきますよ!

Isovox2 zisaku butirutape01

固定両面テープのブチルテープを、吸音材が剥がれないように貼り付けてください。

Isovox2 zisaku butirutape02

フィルムを剥がしたら、グッと吸音材を貼り付けましょう。ブチルテープなら、確実に吸音材を貼り付けることができたのでおすすめです!

Isovox2 zisaku kyuuonzai01

自作 ISOVOX 2 内部に吸音材を貼り付けることができたら、完成です。

Isovox2 zisaku kyuuonzai02

反響した音が入らないように、背面を閉めたときに隙間がないように注意してくださいね!

ここまでで、ステップ2「自作の ISOVOX 2 を組み立てる」作業は完了です。

【ステップ3】自作 ISOVOX 2 内部にマイクを設置する

Isovox2 zisaku mic01

ステップ3は、自作 ISOVOX 2 内部にマイクを設置しましょう。

ステップ2までの作業が終わっても、中にマイクを置くことができなければレコーディングすることができません。ISOVOX 2 本家の場合には、内部に固定するマイクホルダーがついています。色々試してみたので、その結果をご紹介します。

Isovox2 zisaku usbmic01
画像:USBマイク・録音用iPhone・台本用iPad

自作 ISOVOX2 内部が奥行き 30cm ほど保たれているので、画像のように「USBマイク・iPhone・iPad」を置くことができます。しかし、物を置くほど別の振動がマイクに収録されるなど影響が出るので気をつけたい部分ですね。

Isovox2 zisaku iphonemic01
画像:ZOOM iQ7・録音用 iPhone・台本用 iPad

機材を少し減らしてみました。iPhone 直挿しステレオマイク ZOOM iQ7 と iPad を設置してみました。かなりスッキリした録音セットになるので、ライブ配信や iPhone でレコーディングする際におすすめですよ!

Isovox2 zisaku condencermic01
画像:コンデンサーマイク・iPhone 台本用・Mac 録音用BOX外

パソコン・Mac でレコーディングする場合には、オディオインターフェースに接続したコンデンサーマイクを奥に設置してみました。この辺りはまだ改良を続けているので、暫定的ですね。スマホスタンドや底面に穴を開けてマイクスタンドを通すなど検討していますので、続報をお待ちください。マイクの設置が完了したら、作業完了です。

ここまでで、ステップ3「自作 ISOVOX 2 内部にマイクを設置する」および「ISOVOX2 の自作方法3ステップ」の作業は終了です。

自作 ISOVOX 2の録音結果は?サウンドチェック!!

Isovox2 rec kekka

自作 ISOVOX 2の録音結果について、サウンドチェックしてみましょう。

ちょうどいい高さの台の上に自作の ISOVOX 2 をおいて、座りながらレコーディングしてみましたよ。なかなか哀愁のある背中になっております...徹夜で作り上げた疲れが出ているのでご了承ください汗。

わかりやすく、それぞれのマイクサウンドがわかる動画や音声コンテンツをご用意しましたので、ご確認ください↓

iPhone 内蔵マイクで、音質テスト!!

iPhone 内蔵マイクで、音質テストしました。

手持ちの iPhone 標準マイク録音
動画の ボリュームボタン タッチで、音チェック!!
(Size: 534KB)

まずは、スタジオ内で iPhone を手に持って声をレコーディングしてみました。わりかし広い部屋なので、空間の部屋なりや反響音が入っていますね。高域があるので、悪くないサウンドに聞こえるかもしれません。プロのデッドな音というか高品質なクオリティと比べると、納品できるレベルではないですね。

自作 ISOVOX 2 内部の iPhone 標準マイク録音
動画の ボリュームボタン タッチで、音チェック!!
(Size: 904KB)

こちらが、自作の ISOVOX 2 の内部でレコーディングした音になります。以前記事「iPhone内蔵マイクだけで、高音質な声を録音する方法」で紹介した毛布で包む音と比較すると、より自然なデッド感になっている印象です。マイクとの距離を取ることができる上に、反響音が少ないのでかなりいい音で録音できていると思いますよ!

ZOOM iQ7 で音質テスト

ステレオマイク Zoom iQ7 を、iPhone に接続して音質テストしました。

音質をレビューすると、集音声が上がって声がまっすぐ録音できるようになりました。高域成分が減ってしまい、かなりこもった音に感じるかもしれません。

録音方法は、自作 ISOVOX2 ボックスの中で iPhone に直挿しした ZOOM iQ7 を使いました。さらにアプリ版 GarageBand で、モノラル録音した素の音声をマスタートラックにリミッターを入れております。

ZOOM H1n で音質テスト

ハンディーステレオマイク Zoom H1n を、iPhone に接続して音質テストしました。

音質をレビューすると、集音声が上がって声がまっすぐ録音できていますが、ステレオマイクなのでポッドキャスト音声をレコーディングする用途だと変な音になっていますね。あくまでも、テストということで!!ソロブース内では当然高域成分が減っているため、かなりこもった音に感じるかもしれません。

録音方法は、自作 ISOVOX2 レコーディングブース内に、ウィンドウスクリーンをつけてミニ三脚に設置した ZOOM H1n のメモリーカードに音声をまずは保存しました。その後に、Logic Pro X に取り込んだ素のステレオ音声をマスタートラックにリミッターを入れてお届けしております。

USBコンデンサーマイクFIFINE K670 で音質テスト

USBコンデンサーマイクFIFINE K670 で、音質テストしました。

音質をレビューすると、レコーディングブース内だと集音性あがっているのですが、元々のマイクの性能がダイナミックマイクに近い感じがするんですよね。そのため、個人的には雑にデスク上に置いてレコーディングした音声の方が好きだったりします。

録音方法は、自作 ISOVOX2 レコーディングブース内に、卓上スタンド上に設置した FIFINE K670 を使用しました。iPhone に接続してアプリ GarageBand のモノラル録音した素の音声をお届けしております。マスタートラックにリミッターだけは入っております。

コンデンサーマイク RODE NT1-A で音質テスト

コンデンサーマイク RODE NT1-A で、音質テストしました。

音質をレビューすると、最高です。求めていた音声に、限りなく近づきましたよ。反響、残響、デッドな音になったことで、後からさらに好みの音に加工するのもかなりやりやすくなりましたね。

録音方法は、自作 ISOVOX2 レコーディングブース内に、ショックマウントをつけた状態の RODE NT1-A を横に置いて録音しました。接続方法としては、RODE NT1-A をオーディオインターフェイス M-AUDIO M-Track 2×2 に接続して、Mac の Logic Pro X でレコーディングしましたよ。

マイクスタンドを使わないので、自作レコーディングブースに穴を開けなくていいのがメリット大きいですね。その分、置き方やマイクの向きによって悪い音に影響を与えてしまうため注意が必要かもしれませんね。

本家 ISOVOX 2 と比較して、どうだったのか?

本家 ISOVOX 2 と比較して、どうだったのか感想をお話していきます。

まずは本家 ISOVOX2 の録音サウンドをチェックしてみてください。ISOVOX 公式の「ISOVOX 2 Comparison - YouTube」が参考になりますよ。他にも本家 ISOVOX 2 が欲しくて海外の検証動画で、サウンドをチェックしてみましょう。例えば、「B&H Photo Video」様の動画が、反響のある環境で ISOVOX 2 がどんな感じで反響を減らしてくれるのかチェックするのに最適でしたよ。

ちなみに私が感じた「自作 ISOVOX2 と本家 ISOVOX 2」の違いは、「遮音性の違い」ですね。遮音性の違いは、かなり明白だと思います。自作した吸音材を貼り付けただけの ISOVOX 2 の中に入っても、かなり静かな空間になります。ですが本家は、さらに吸音材の厚みが分厚く、防音の遮音対策などレイヤー化されているため、本渓の中に入った時の静けさはもっとすごいんだと思います。

遮音性が高ければ、外部のノイズなども拾わなく無くなるためレコーディングに有利に働きます。自作した場合でも、反響をかなり軽減することができましたが...やはり本家には本家たる所以があると感じました。本家の価格には、それだけの企業努力が込められているってことですね!

助手くん
助手くん
自作した後に、欲しくなっちゃうパターンのやつですね!
助手ちゃん
助手ちゃん
おるびす先生、結構このパターン起きやすい人ですからね笑。
あぁ...本物の「ISOVOX 2」が欲しい...涙。
サウンドオルビス
サウンドオルビス

まとめ

ISOVOX 2を自作する方法3ステップまとめ
Isovox2 zisaku 3step icatch

※ 全体の流れがわかったら、ステップ1から挑戦してみましょう。リンクをクリックで、記事の上部に移動できます。ぜひご利用ください。

ISOVOX 2 を自作する方法について、解説させていただきました。

本家で録音できる音には、到底叶わないのは仕方ないとしても...自宅でプロのような反響音を少ないサウンドでレコーディングできて、低予算で実現できるということで個人的に大変満足しております。

とりあえず自作 ISOVOX 2 の記事 Ver.1.0 として公開させていただきました。今後も、複数マイクで音の検証をしたり、マイクスタンドを立てられるようにしたり改造していく予定です。おって、情報の追記をお待ちください。

それじゃあ、今回はこの辺で!? ほかにも、歌ってみたや音声配信コンテンツについての記事を書いていますので、あわせてこちらの記事もどうぞ↓

【関連】音声配信コンテンツ - サウンドテック・ラボ

【関連】はじめての歌ってみた初心者ガイド|何からやる?を徹底解説

サウンドオルビス

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サウンドテック・ラボ編集長兼ライター。「音楽×テクノロジー」で、あなたの「やってみたい」をお手伝いします。人生にドラマを!!

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