Logic Pro XのFlex Pitchの音が、表示されない時の対処方法

「Logic Pro X の Flex を使った時に、音が表示されないんだけど、どうすればいいの?」って悩みを、解決します。
Logic Pro X の「Flex」を使えば、標準機能でサクッとオーディオデータを編集できるから便利なんですよね。
ですが「Flex Pitch」を使ったときに、たまに音が表示されなくなる症状がでて、困ることがあるんですよ。筆者が長年 Flex Pitch を使ってきて出くわした問題について、どのように対処してきたのかご紹介していきます。
というわけで今回は、Logic Pro X の Flex Pitch の音が、表示されないときの解決方法をまとめてみました。
目次
【まとめ】Logic Pro X の「Flex Pitch」の音が、表示されない時の対処方法
Logic Pro XのFlex Pitchの音が、表示されない時の対処方法についてまとめていきます。
5つの主な対処法について、ご紹介します。詳しいやり方や手順を、見出しごとに説明していますので、参考にしてみてください。



【対処法1】Flex 編集をリセットを試す
1つ目の対処法は、「Flex 編集をリセットを試す」ことです。
たとえば、上の画像のように、オーディオデータ頭の Flex Pitch の音が表示されないときに、ぜひ試してください。
Flex Pitch で解析したオーディオデータ上で、右クリックしましょう。そのときに、オーディオデータ名のすぐよこを右クリックしてくださいね。
出てきたメニューのすべての手動Flex編集をリセットを、クリックします。
するとこんな感じで、消えていた Flex Pitch の音が表示される場合があります。
もしこの方法で出てこない場合は、再解析が必要かもしれません。「最終手段は、オーディオファイルのFlex で再解析?」をご確認ください。
ここまでで、対処法1の説明は終了です。
Flex 解析をするときに、トラック上で細切れにするとこの症状が起きやすくなります。Logic Pro X の解析能力に合わせて、オーディオデータの頭は余裕を持たせてあげてください。
【対処法2】ハサミツールで、見えないところをカットしてみる
2つ目の対処法は、ハサミツールで、見えないところをカットすることです。
まれに Flrx Pitch の解析がうまくいかずに、音が抜けている場合があります。
こんなときには、ハサミツールが役に立ちますよ。
オーディオ・トラック・エディッタ画面の左クリックツールメニューを、クリックしてください。
ハサミツール を、選択します。
ハサミツールで、クリックしてみましょう。
場所は Flex Pitch の音が、消えている冒頭のところを、ねらってください。
こんな感じで、ハサミツールでクリックすると、消えていた音が表示される場合があります。
狙った音が出てこない場合は、場所をかえたり、複数回ハサミツールでクリックしてみましょう。
こんな感じで、Flex Pitch の音が復活する場合があります。
問題点としては、ハサミツールで切ったところで音が分割されます。タイミングをずらす作業で困る場合がありますので、先に確認しておきましょう。
ここまでで、2つ目の対処法の説明は終了です。
【対処法3】オーディオファイルのテンポ情報を削除する
(Size: 101KB)
3つ目の対処法は、オーディオファイルのテンポ情報を削除することです。
Flex Pitch を音にしたときに、プロジェクトファイルのテンポどおりに、音が表示されない場合があります。実はこれ、オーディオファイルのテンポ情報が原因なんですよ。
「Flex を音にした後」「Flex をオンにする前」で、修正方法が違います。両方のやり方を別記事で説明していますので、困っている人はこちらの記事をごらんください↓
【関連】Logic Pro XのFlexオンで、音の長さが変になる問題の解決方法

【対処法4】Flex 機能を「オン」にする
4つ目の対処方法は、Flex 機能を「オン」にすることです。
メインウィンドウの「編集・機能・表示」の右横にある Flex のボタンを、
オンにしてください。
各トラックに、「Monophonic」という Flex Time の選択項目がでてきました。これを、クリックしてください。
Flex Pitch を、選択します。
オーディオデータの解析がはじまるので、しばらく待ちましょう。オーディオデータが透けて、ピッチカーブやピッチノートが表示されたら、オッケーです。
初歩的なお話ですが、Logic Pro X 初心者の人にとって、そもそも Flex Pitch ってどうやって表示させるの?って悩む人も多いはずです。
また久しぶりに Logic Pro X を立ち上げたときにも、忘れてしまいがちですよね笑。改めて、オンにする方法を確認しておきましょう。
ここまでで、4つ目の対処法の説明は終了です。
【対処法5】トラックパネルの Flex 表示を「オン」にする
5つ目の対処法は、トラックパネルの Flex 表示を「オン」にすることです。
メインウィンドウの Flex Pitch をオンにして、オーディオデータをダブルクリックしたのに、Flex Pitch を編集できないことってありませんか?
オーディオ・トラック・ウィンドウで、「トラックタブ」をクリックしてるのに、波形が表示されてしまうんですよ。
これ、オーディオ・トラック・エディタでも、Flex をオンにする必要があるので、ご注意ください。
オーディオ・トラック・ウィンドウの Flex ボタンを、
オンにしてください。
するとこんな感じで、オーディオ・トラック・エディタの画面が透けて、Flex Pitch の音を表示させることができるようになります。これで、ピッチやカーブを調整できますね。
デフォルト設定だと、オーディオファイルの解析が終われば、トラック側の Flex もオンになっているはずなんですよ。
作業をしているなかで Flex Pitch の解析をしたりすると、まれにオーディオ・トラック・エディタ側が Flex オンにならならいことがあるんです。波形が表示されて、「おかしいぞ?」ってなることがあるので、この対処方法も覚えておいてください。
ここまでで、5つ目の対処法の説明は終了です。
最終手段は、オーディオファイルの Flex を再解析?
最終手段は、オーディオファイルの Flex を再解析するしかありません。
ちなみにオーディオデータを、直接「再解析」する機能は、Logic Pro X には搭載されていないようです。
どうしても Flex Pitch の音が表示されないときには、同じオーディオファイルを新たに読み込んで、再解析をするというのが最後にとる手段となっています。
筆者が調べた限り見当たらなかったので、現在も調査中です。
Flex Pitch で修正したものを書き出して、読み込むというのもアリですね。さらに、小さく区切ってオーディオデータを再解析することで、問題解決の糸口がみつかるかもしれませんよ。
Flex Pitch の音が表示されない状況に応じて、対応策を検討していく余地はまだまだありそうです...汗。
まとめ
Logic Pro X の Flex Pitch の音が、表示されない時の対処方法について解説させていただきました。
標準機能ですごく便利なのですが、たまに思った通りに音を出してくれなくなるところも...個人的には、ツンデレっぽくて Lotic Pro X が愛おしく感じることがあります笑。



これからも、愛をもって Logic Pro X の使い方や困りごとを、解決させていただきます。それじゃあ、今回はこの辺で!?
そのほか、Logic Pro X の使い方などまとめた記事は、「Logic Pro X カテゴリ」をご覧ください↓
【カテゴリ】Logic Pro X アーカイブ | サウンドテック・ラボ
参照元:Logic ProのFlex TimeとFlex Pitchの概要 - Apple サポート
※画像:操作画面より引用させていただきました
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。あくまでも、自己責任にてご参考にしていただきますようお願いいたします。