Logic Pro XのFlexオンで、音の長さが変になる問題の解決方法

「Logic Pro X で、Flex をオンにすると、音声が短くなったり、長くなったり、変になってしまうのはどうして?」って悩みを、解決します。
Logic Pro X のプロジェクトファイルに、オーディオファイルを読み込んだ時に、音程やタイミングがおかしくなることがありませんか?
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筆者もまったく問題ないときもあるし、なぜか特定の方からオーディオファイルを受け取ったときにだけ発生するなど、イマイチ問題を特定できませんでした。
しかし、歌ってみたミックスをしているときに、やっと原因にたどり着くことができたので、その解決策をシェアさせていただきます。
というわけで今回は、Logic Pro X の Flex をオンにすると、音が短くなったり、高くなったりする問題の解決方法を解説します。
目次
【解決策】Logic Pro X の Flex オンで、音の長さが変になるときの解決方法
Logic Pro X の Flex オンで、音の長さが変になるときの解決方法について解説します。
Flex を「オンにした後の場合」と「オンにする前の場合」で、対処方法がかわります。状況に合わせて、修正方法をお試しください。
1.すでに「Flex」をオンにした後の修正方法
すでにオーディオファイルの「Flex」を、オンにした後の修正方法について解説します。
Logic Pro X の Flex をオンにしたオーディオファイルを、右クリックしてください。
そのときに、上記画像を参考にオーディオファイル名の右側あたりを、右クリックするようにしてください。表示されるメニューが変わりますので、注意です!
表示されたメニューのテンポ にマウスカーソルを合わせて、オリジナルの録音テンポを削除をクリックします。
「ファイルテンポ情報を削除」がでたら、OK をクリックしてください。
オーディオファイルのオリジナル録音テンポ情報が、削除されていきます。削除されるのは、選択したオーディオファイルの入ったトラックのみのようです。

プロジェクトファイルの Audio Units の再読み込みも、同時に始まります。
オリジナルのテンポ情報が削除されただけだと、Flex オーディオの長さは、変更されていません。
もしもこれで長さが変わってしまうと、せっかく Flex Pitch などで修正した内容が壊れてしまうことになります。そのため、Logic Pro X 側で情報を保持してくれているようです。
今回の問題では、この長さをプロジェクトファイルのテンポに合わせたいので、一度 Flex の情報を消去しておきましょう。
Flex オーディオファイルの名前のよこを、右クリックしてください。
表示されたメニューのすべてのFlex編集をリセットを、クリックしましょう。
Flex をオンにしたまま、本来の音の長さ・タイミングにもどりました。曲を再生して、プロジェクトファイルのテンポにあっていることを確認してください。
ここまでで、Logic Pro X の Flex オンで、音の長さが変になるとき、すでに「Flex」をオンにした後の修正方法についての解説は終了です。
2.「Flex」をオンにする前の修正方法
オーディオファイルの「Flex」を、オンにする前の修正方法について解説します。
オーディオファイルの上で、右クリック してください。
テンポにマウスカーソルをあわせて、オロジナルの録音テンポを削除 をクリックしましょう。
「ファイルテンポ情報を削除」がでたら、OKをクリックしてください。
オーディオファイルのテンポ情報の削除が、はじまります。あわせて、プロジェクト内の Audio Units などの初期化もはじまります。
しばらく、まちましょう。
テンポ情報の削除がおわったら、オーディオファイルの Flex を「オン」にしてみてください。
オーディオファイルに含まれていた、「テンポ情報」がなくなっているため、Logic Pro X のプロジェクトテンポ情報通りのタイミングで再生できるはずですよ。
ここまでで、Logic Pro X の Flex オンで、音の長さが変になるとき、「Flex」をオンにする前の修正方法についての解説は終了です。
【原因】Logic Pro X の Flex オンで、音がおかしくなるのは、どうして?
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Logic Pro X の Flex オンで、音が短くなる理由を、ご説明いたします。
ずばり...
原因は、オーディオファイルのテンポ情報なんです。
オーディオファイルのテンポ情報が、間違ったまま受け渡しされることで、最終的なミキシング段階の Flex 作業で問題が発生するんですよ。
たとえば、歌ってみたで DAW のプロジェクトテンポを指定せずに、レコーディングした場合に起こりやすいです。アプリ版の DAW にカラオケ音源を入れて、すぐに録音してしまう人も多いことでしょう。
そのままオーディオファイルを書き出して、MIX 師に渡してしまうと...提出したオーディオファイルには、アプリ版 DAW のデフォルトテンポが設定されたまま届いてしまうんですよ。
Mix 師が Logic Pro X を使っていて、歌い手がアプリ版「GarageBand」を使っている場合には、プロジェクトファイルでやりとりできちゃうので、すぐこの問題に気がつけるんですけどね。
オーディオファイルだけもらった時に、Flex がおかしいときには、ぜひオーディオファイルのテンポ情報を確認してみてください。
【対策】オーディオファイルを読み込む前に、プロジェクトの設定を済ませておく
- オーディオファイルを読み込む前に、プロジェクトの設定を済ませておく
- 「GarageBand」でレコーディングしている場合は、プロジェクトでやりとりする
- オーディオファイルを受け取る前に、DAW を使っている場合にテンポを指定していたか確認する
- ...など。
Logic Pro XのFlexオンで、音がおかしくなるときの対策について、考えていきましょう。
上記リストに、Logic Pro XのFlexオンで、音の長さが変になる問題にあわないための立ち回りを掲載してみました。
いずれにせよ、今回の方法を試せば、数秒で Flex オンで音がおかしくなるのを修正できます。毎回オーディオファイルがおかしくなるわけじゃないので、対策を講じるほどでもないかな〜なんて思うんですが...
案件を多く抱えているときなど、Flex がおかしくなると、文字通りテンポが狂ってしまいますからね。ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
- 解決策:オーディオファイルの「オリジナルの録音テンポを削除」すること
- 原因:オーディオファイルのテンポ情報
- 対策:プロジェクトの設定を済ませておく、GarageBand プロジェクトでやりとりする・ファイルを受け取る前にテンポ指定を確認
Logic Pro XのFlexオンで、音がおかしくなる問題の解決策について、解説させていただきました。
オーディオファイルのテンポ情報が、Logic Pro X の Flex 機能を狂わせてしまう原因になりますので、最新の注意を払って扱ってあげてください。
筆者も長い間、悩まされてきた問題だったので、無事に解決できたことに感動しております涙。ぜひ、あなたの Logic Pro X の Flex に関する悩みを解決できていたらうれしいです。
それじゃあ、今回はこの辺で!? ほかにも、Logic Pro X の使い方などまとめた記事は、「Logic Pro X カテゴリ」をご覧ください。まだ更新し始めたばかりなので、順次記事を追記していきますね。
【カテゴリ】Logic Pro X アーカイブ | サウンドテック・ラボ
参照元:Logic ProのFlex TimeとFlex Pitchの概要 - Apple サポート
※画像:操作画面より引用させていただきました
※掲載内容は記事作成時のものであり、現在は変更になっている場合があります。あくまでも、自己責任にてご参考にしていただきますようお願いいたします。