MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法

「MacのDTMライブ配信で、OBS Studio のマイク機能を使って放送したんだけど、どうやるの?」って疑問を、解決していきます。
聞いたところによると、DAW によっては仮装オーディオドライバを設定すると、オーディオインターフェイスのドライバが認識されない場合があるみたいなんですよ
そんなときの回避策のテクニックとして、今回紹介する DAW をとおさずに、ライブ配信ソフトでマイク音声を管理する方法がいいですよ。
というわけで今回は、MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法を、解説していきます。
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目次
MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法【3ステップ】
MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法を、説明していきます、
今回のライブ配信講座の流れは、こんな感じです↓
- 必要なものを準備する
- 各種ソフトを設定する
- 実際にライブ配信をスタートする
だれでもわかるように、3ステップで解説していくので、ちょーカンタン!!
それでは、いってみよ〜!
【ステップ1】必要なアイテムを準備する
- Mac
- ライブ配信先のアカウント(YouTube・Twitter など)
- オーディオインターフェイス
- 外部マイク(コンデンサー・ダイナミックなど)
- モニタリングヘッドホン
- MIDI キーボード
- DAW(CUBASE)
- OBS Studio
- LadioCast
- Soundflower
ステップ1は、ライブ配信に必要なアイテムを準備します。
まずは上記リストにあるアイテムを、そろえてください。それぞれのアイテムについて、あわせて解説するのでご安心ください!
1.Mac
ひとつめに必要なアイテムは、Mac です。
Macbook でも、iMac でも、Mac Pro でも、なんでも OK です。GarageBand・Logic Pro X・CUBASE などがインストールできるスペックは、最低限必要になりますよ。
2.ライブ配信先のアカウント(YouTube・Twitter など)
ふたつめに必要なものは、ライブ配信先のアカウントです。
今回の検証では、「YouTube Live」でライブ配信してみましょう。YouTube のヘルプをよんで、アカウントを作成しておきましょう!
3.オーディオインターフェイス
みっつめに必要なアイテムは、オーディオインターフェイスです。
高音質なマイクの音と、モニタリング環境のために必須の音楽機材ですね。今回の検証では、「M-Audio M-Track 2×2」を使用しています。
4.外部マイク(コンデンサー・ダイナミックなど)
よっつめに必要なアイテムは、外部マイクです。
オーディオインターフェイスに接続するマイクのことですね。今回は、コンデンサーマイク「RODE NT1-A」を使用しています。
5.モニタリングヘッドホン
いつつめに必要なアイテムは、モニタリングヘッドホンです。
オーディオインターフェイスに接続して、Mac のライブ配信の音をモニタリングします。スピーカーでモニターするとハウリングするので、ヘッドホンは必須ですよ。
6.MIDI キーボード
むっつめに必要なアイテムは、MIDI キーボードです。
DTM ライブ配信で、DAW をつかった操作説明だったり、弾き語りの演奏だったり、これは必須ですよ、
今回は、MIDI キーボードで、DAW のピアノ音源を弾きながら歌う場面を想定しています。
7.DAW
ななつめに必要なアイテムは、DAW です。
今回の検証では、「GarageBand」「Logic Pro X」「CUBASE Elements の体験版」で、検証しております。製品版での動作が異なる可能性がありますので、ご了承くださいませ。
CUBASE のライブ配信でご質問いただいたので、急遽用意させていただきました。
【公式サイト】音楽制作ソフトウェア: Cubase | Steinberg
8.OBS Studio
やっつめに必要なアイテムは、「OBS Studio」です。
「OBS Studio」は、ライブ配信サイトに、生放送の映像をおくるための無料ソフトです。ダウンロードは無料ですので、公式サイトからありがたく保存させていただきましょう↓
【公式サイト】Open Broadcaster Software®️ | OBS
9.LadioCast
ここのつめに必要なアイテムは、「LadioCast」です。
「LadioCast」は、Mac 内でながれる音声のルーティングを設定できるアプリです。Mac App Store でダウンロード可能なので、安心ですね。
ダウンロード&インストールは、下記をご利用ください↓
10.Soundflower
じゅっこめに必要なアイテムは、「Soundflower」です。
「Soundflower」は、Mac のなかに仮想オーディオデバイスを作成できるユーティリティです。
2020年7月19日現在は、下記の Github の配布サイトでにゅう可能ですよ。無料ですので、ダウンロード&インストールしておきましょう↓
【ダウンロード】Releases · mattingalls/Soundflower · GitHub
【ステップ2】配信に必要なソフトを設定する
ステップ2は、配信に必要なソフトを設定していきます。
まずは、Mac で起動するソフトの確認です↓
ステップ2で使用するソフトは、必要なアイテムで準備した「Soundflower・LadioCast・DAW・OBS Stduio」です。
それでは、ひとつずつみていきましょう。
音量ボタンは、Soundflower に設定しない
ひとつめのソフト設定は、Soundflower です。ユーティリティなので、ソフトの操作画面は、ありませんよ。
Mac 画面上ニューバーの音量ボタンをクリックして、オーディオインターフェイス を選択してください。
今回は、OBS Studio のマイク機能をモニターするために、Mac の音をオーディオインターフェイスに流しています。これをしておかないと、ライブ配信にのある声が2重に聞こえる場合があります。
LadioCast の入力1・出力メインを設定する
ふたつめのソフト設定は、LadioCast です。アプリを立ち上げたら、以下のように設定してください。
- 入力1:Soundflower(2ch)
- 出力メイン:オーディオインターフェイス(今回は、M-Track 2X2)
そのほかの入力・出力系は、「N/A」で OK です。
DAW の設定
みっつめのソフト設定は、DAW です。まずは DAW を新規でたちあげて、ピアノなどの楽器トラックをつくってください。
DAW の音をライブ配信にのせるために、設定を変更していきます。やることは、DAW の出音を、Soundflower(2ch)に流していきます。
GarageBand の場合
⌘ Command + , のショートカットキーをタイプして、環境設定ウィンドウをひらきます。
つづけて、ウィンドウ上部の「オーディオ/MIDI」のをクリックしてください。
「オーディオ/MIDI」の画面で、デバイスを下記のように設定してください↓
- 出力デバイス:Soundflower(2ch)
- 入力デバイス:なし
CUBASE の場合
CUBASE のメニューバーにある、スタジオ>スタジオ設定 をクリックしてください。
「スタジオ設定」の左サイドバーデバイスにある、VST オーディオシステム をクリックします。
つづけて、VST オーディオシステムの ASIO ドライバーを、Soundflower(2ch)に設定してください。
作業がおわったら、スタジオ設定ウィンドウ右下のOk をクリックして終了です。
OBS Studio で、マイク機能を設定しよう
よっつめに設定するソフトは、OBS Studio です。
OBS Studio を起動したら、ソースしたの + プラスボタンを、クリックしてください。
ウィンドウキャプチャ をクリックします。
ご利用の DAW をウィンドウキャプチャで選択してください。ライブ配信のプレビュー画面に、ぴったりあわせるようにしましょう。くわしくは、下の記事を参考に↓
つづけて、OBS Studio の音声ミキサーを設定します。マイク機能など重要な部分ですので、しっかりメモですよ!
音声ミキサーのデスクトップ音声にある、歯車ボタンをクリックしてください。プロパティ をクリックします。
”デスクトップ音声”のプロパティが、表示されます。デバイスは、Soundflower(2ch) を洗濯します。
ウィンドウ右下のOK をクリックしてください。
音声ミキサーのマイクにある、歯車ボタンをクリックしてください。
ポップアップしたメニューの プロパティ を、クリックします。
”マイク”のプロパティが、表示されます。デバイスを、オーディオインターフェイスに設定してください。今回は、「M-Track2X2」ですね。
この設定をすることで、OBS Studio でオーディオインターフェイスに接続したマイクの音声を、受け取ることができるようになります。
また、音声ミキサーのマイクにある、歯車ボタンをクリックしてください。
ポップアップしたメニューの オーディオの詳細プロパティ を、クリックしてみましょう。
オーディオの詳細プロパティが、ひらきました。ここで、マイクのモノラル項目に、チェックを入れてください。
モノラル化しておかないと、マイクの音がヘッドホンの左側から流れるトラブルが発生しますので、注意です!
音声モニタリングを、「モニターと出力」に設定してみましょう。オーディオインターフェイスに接続したマイクの音が、聞こえてくるはずです。
基本的には、「モニターオフ」を選んでください。理由は、OBS Studio の音声モニタリングの遅延を解消できなかったからです。なんどえ、モニタリングしながらの弾き語りには不向きなやり方といえるかもしれません。解決策については、後日追記いたします。
今回は、音声モニタリングを「モニターオフ」に設定して、ウィンドウ右下の 閉じる をクリックしてください。
OBS Studio 、さいしょの画面にもどってきました。それでは、DAW の楽器を演奏しんがら、マイクにむかってなにか歌ってみましょう。
「デスクトップ音声」と「マイク」のメーターが、動いていたら OBS Studio の設定はかんぺきです!
【ステップ3】OBS Studi のマイク機能で、DTM ライブ配信の音声をのせて放送してみよう!
ステップ3は、実際に OBS Studi のマイク機能で、DTM ライブ配信の音声をのせて放送していきます。
YouTube Live 配信をするための設定は、Mac でやる DTM ライブ配信のバックナンバーとやり方はおなじになっています。なので、配信方法は、下記の記事を参照してください↓
【参考】【ステップ3】実際に DTM ライブ配信をやってみる-MacでDAWの画面を音入りでライブ配信する方法【3ステップ】
【参考】【2019】YouTubeでライブ生配信するやり方まとめ
それでは、実際に今回の設定でライブ配信してみた結果が、こちらです↓
DAW のピアノの音と、OBS Studio のマイク機能をとおしたボーカルが、YouTube Live の配信ができているのがわかりますよね。
つづけて、CUBASE でもできるのか、試してみました↓
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ライブ配信のアーカイブではなく、OBS Studio の録画機能で撮影してみました。OSB Studio の配信開始ボタン下にある 録画開始 ボタンで、配信内容を保存しておけるので便利ですよ。
ここまでで、ステップ3のOBS Studi のマイク機能で、DTM ライブ配信の音声をのせて放送してみようは、終了です。

知って得する!MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送テクニック
ここでは、さらに知って得するテクニックを、ご紹介します。
OBS Studio のマイク機能の応用的な使い方をおぼえると、いろいろな場面で役立つことまちがいなし!
1.DAW でレコーディングてきないときに役立つテクニック
ライブ配信中に、DAW で録音レコーディングできないとき悩みを解決するテクニックを、ご紹介しましょう。
CUBASE のように、入出力のオーディオデバイスをえらべないときに、OBS Studio のマイク機能と「録画機能」を使うことで、回避することができますよ。
くわしくは、こちらの記事をどうぞ↓
【関連】CUBASEのライブ配信中に、オーディオトラックを録音する方法

MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法まとめ
MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法を、3ステップで解説させていただきました。
まとめると、こんな感じ↓
- 【ステップ1】必要なアイテムを準備する
- 【ステップ2】配信に必要なソフトを設定する
- 【ステップ3】OBS Studi のマイク機能で、DTM ライブ配信の音声をのせて放送してみよう!
前回の記事「MacでDAWの画面を音入りでライブ配信する方法」で解説した方法がつかえない DAW をお使いの方に、回避策としてもおすすめのやりかたです。覚えておきましょう。
それでは、あらためて今回ご紹介した OBS Studio のマイク機能を使う方法で、Mac の DTM ライブ配信にトライする人は、下記のリンクで記事の上まで移動してみましょう↓
【移動する】MacのDTMライブ配信で、OBSのマイク機能を使って放送する方法【3ステップ】
今回の記事が、Mac で DTM ライブ配信を、ぜったいに成功させたい!というあなたの行動を、後押しできたらうれしいです。
そのほか、Mac でやる!! DTM ライブ配信講座のバックナンバーは、こちらのまとめ記事からどうぞ↓
【連載記事まとめ】Macでやる!!DTMライブ配信講座