低予算レコーディングブース自作までの構想まとめ

音声配信

「低予算で自宅に、レコーディングブースを作りたいんだけど、どうすればいいの?」って悩みを、一緒に解消していきましょう。

この記事では、実際に当メディアで「ラジオ収録・ボーカル録音」等の用途で、プロクオリティのレコーディングブースを自作するまで考えたことをまとめていきます。筆者の構想を見ることで、あなたのレコーディングブース自作をするヒントになるはずですよ。

というわけで今回は、低予算レコーディングブース自作までの構想をまとめてみました。

【まとめ】低予算レコーディングブース自作までの構想

低予算で作るレコーディングブースを、自作するまでの構想をまとめていきます。

2021年6月6日時点では、まだ構想の段階なので自作レコーディングブースは完成していません。必要なものが届き次第、実際に中で収録した音などを比較していきますのでお楽しみに!!それでは、いってみよ〜!

デッドな音で音声を収録したい!

まず最初に考えたのは、「デッドな音で音声を収録したい!」ってことでした。

なぜなら、自分の音声配信コンテンツや収録した歌声に、部屋なりの残響音が入っていることに気がついたからです。今まで自宅スタジオにコンデンサーマイク RODE NT1-A を立てて、何も対策をせずにレコーディングしていました。

これだと、音質自体はいいのですが...どうしても、部屋なりが入ってしまうんですよね。じっくり音を聞いていると、言葉尻にフラッター音のような残響がついてしまうのがとても気になっていました。

デッドな音で音声を収録するために、どうすればいいのか?まず辿り着いたのが、リフレクションフィルターという製品です。次の見出しをご覧ください。

リフレクションフィルターを調べてみた

続けて、リフレクションフィルターを調べてみました。

リフレクションフィルターとは、マイクの後ろ側に置くことで反響音を減らしてくれるレコーディング用機材のことです。「CLASSIC PRO (クラシックプロ) / CAR900」や「ASTON MICROPHONES (アストン・マイクロホンズ) / Shadow」のようにマイクスタンドに取り付けるタイプが、一般的な形ですね。「KAOTICA (カオティカ) / EYEBALL」のようにボール型でマイクを包み込むタイプもあります。

マイクの周りだけ吸音材で包み込むことによって、天井やマイク背面の壁から跳ね返ってくる反響音を軽減することができるようになります。当メディアでも一時期導入を検討したのですが...レビュー動画などをみていると、歌い手の後ろの壁からの反響についてはあまり効果が薄いような感じがしたんですよね。

またリフレクションフィルターの効果を最大限得るには、おそらくオンマイクにする必要があるんじゃないかと予想しています。特に「KAOTICA (カオティカ)EYEBALL」だと、その傾向が強いように感じました。マイクから離れるほど、反響音が含まれると考えると...自宅スタジオの壁に吸音材等を貼って対策した後に、最後の仕上げとして取り入れる製品のように感じたんですよね。

そのため今回の検証では、導入することを見送ることになりました。口元やマイクの周りだけの対策では、筆者の求めているデッドな音にならなそうだから...この頃には「もう防音室を作っちゃえ!」と考えるようになってしまいましたね。次の見出しをご覧ください。

防音室を調べてみた

リフレクションフィルターでは満足できなさそうだったので、防音室を調べてみました。

防音室とは、自宅に設置して歌声・楽器の音を低減してくれる部屋のことをいいます。デッドな音で音声を収録したいと思ったら、誰しもここに辿り着くのではないでしょうか?

だんぼっちやべリークといった比較的入手しやすい防音室があれば、今後ゲーム実況や歌ってみたを投稿する際に近所迷惑にならなくても済みますからね。ただ1つ問題のは、防音室を買って終わりじゃないってことですね。物によっては改造が必要ですし、夏場については暑さ対策をしないと1時間も入っていられないという話も聞きます。

ただ、個人的に問題だったのは...やはり予算的な問題ですね。

防音室の自作って、結構予算がかかるのね!?

防音室の自作って、結構予算がかかるんですよ。

だんぼっちの一番血試合モデルでも、2021/06/06時点で販売価格:¥75,900(税込)となっていました。さらにだんぼっちに吸音材や遮音シートを貼り付けると、177,195 円も予算が必要になるという「歌手を目指す会社員えざお」さんの YouTube 動画にびっくりしてしまいましたよ(参考:【vlog】だんぼっち!防音室を作る 後編 - YouTube)。

防音室を自作するって、結構予算がかかるんですね。10万円以内であれば、いますぐにでも飛び付けるのですが...なかなか厳しいですね。だからといって、パッケージされている防音室を購入しようと思っても、やっぱり 10 万円以上は予算が必要なことには変わりありません。

すでにこの段階で、筆者の頭はパンク寸前になりました。予算をかけるべきか、他の方法を探すべきか...こういう時には、やっぱり原点回帰するに限りますね!

自宅にあるもので、デッドな音を再現してみよう

自宅にあるもので、デッドな音を再現してみました。

新しい機材や防音室を購入しなくても、自宅にある物でデッドな音を再現できるんじゃないか?という発想の逆転でしね。新しいものを買わなくても、実は今手元にあるものでやりたいことの大半は実現できるものです。家の中を見回したときに、あるものが目に入りました。それが...

「毛布」です。

問題となっている反響する音は、部屋の壁や天井から跳ね返った音です。つまり、その跳ね返った音を減らして、自分の口から出た音だけ収録できればいいわけですよね。リフレクションフィルターの仕組みを理解したからこそ、この毛布でマイク全体を包むという発想に辿り着きました。実際にやってみた感じなど詳しくは、「デッドな音とは?どうやって反響せずレコーディングできる?」で解説していますので、チェックしてみてください。

毛布の吸音感に満足できなくなった

満足できなくなった理由
  • 毛布を丸めたり、設置するのが大変
  • 毛布の毛糸が鼻に入ることがある
  • 毛布の中だと、空間が狭くなりがち
  • 集音性能は上がるが、理想的なデッドな音とは若干の違いがある
  • ラジオっぽい音声と、何か違う気がする...

コンデンサーマイクや iPhone 内蔵マイクで、自作のデッドな音を実現することに成功したものの...毛布の吸音感に満足できなくなってしまいました。人間の底すらない欲求とは、凄まじいものです笑。

満足できなくなった理由は、上記リストにまとめています。実際に音を収録して比較した記事「iPhone内蔵マイクだけで、高音質な声を録音する方法」も公開しました。音声版も同時に公開し、良い反響をいただいたのですが...ここで満足してしまえば、成長が STOP してしまいます。次のステップに進んでいきましょう!

ISOVOX2 に出会う

【Vocal Booth - ISOVOX 2 - isolated booth to record vocals and voice over】
https://isovoxbooth.com/

ここで、衝撃的な出会いを果たしました。それが、ISOVOX2 という製品です。声を発する胸部より上をボックスの空間で覆うことによって、音の反響を減らしながらマイクとの適度な距離も保てるという画期的な製品ですね。

アメージングなパーソナルレコーディングスペースということで、見つけた瞬間に「コレだ!!」って叫んでしまいましたよ。

ISOVOX2 の価格に度肝を抜かれる

出会って気持ちが再強調に達したのも束の間...ISOVOX2 の価格に度肝を抜かれました。

なぜなら、「ISOVOX2」を購入しようとすると、日本国内で13万円ほどの市場価格となっていたからです。ライトルームやだっぼっちを改造するより安いのですが...やっぱり 10 万円を超えるとなると手を出しづらいですよね。

再び振り出しに戻りかけた時に、さらにとある製品に出会いました。それば、「ボイスシャット」だったんです。

防音ブース「ボイスシャット」の性能にヒントをもらう

【ボイスシャット - 神戸ダンボール株式会社】
http://kobe-dan.co.jp/voice_shut/voice_shut.html

防音ブース「ボイスシャット」の性能に、何かヒントをもらえた気がしました。

神戸ダンボール株式会社様の「ボイスシャット」は、飛沫感染やテレワークの騒音防止などに有効なデスク用防音ブースとして販売されているアイディア商品です。作りとしては、段ボールの内側に吸音材が貼られているというシンプルな形となっています。では、なぜ「ボイスシャット」が、ヒントをくれたのかと言いますと...

YouTube で「ボイスシャット」のレビュー動画を公開してくださった「オカリナ講師のジャスティン / The Ocarina Works of Justin」様の動画で、1:17 付近をチェックしてみてください。全指向性マイクの iPhone の音が、集音声がアップしてかなり音質がデッドな音になっているのがわかると思います。

【最強パーテーション】防音ブース「ボイスシャット」zoom会議・在宅音楽レッスンの強い味方
https://youtu.be/iW-Q2WcgJbM

ダンボール+吸音材...だんぼっちの改造をしている人たちも、だんぼっちの内側に吸音材、外側に遮音シートを貼るという作業をしていました。ってことは、やることは1つしかありませんよね!

ISOVOX2 の自作に挑戦したくなった

当メディアでは、ISOVOX2 の自作に挑戦することにしました。

ダンボールに吸音材を貼り付けた「ボイスシャット」で、あれだけの音質の違いが生まれるわけです。背面まで覆うタイプの自作 ISOVOX 2 を作ることができれば、かなりデッドな音を低価格で実現できると思いませんか?

ここで問題になるのは、筆者の図工の成績が「平均以下」だった過去のトラウマになりますorz ノコギリ使ったり、トンカチで何かを叩いて作るとか、本当に苦手なんですよね...DIY って皆さんやっていますが、個人的には触れたくない分野だったりします笑。

そこでなるべく、作業が少なく安価に ISOVOX 2 を自作する方法を考えてみることにしました。

ダイソーの「デスクパーテーション」に出会い即購入

Dyso desk partition size

とりあえず、近所の 100 円均一に出向いてみたところ...ダイソーの「デスクパーテーション」に出会い即購入しちゃいました!

ダイソーの「デスクパーテーション」は、テレワークや家庭学習などに最適なパーソナルスペースが作れる簡易的な仕切りを作るための商品になります。横幅が60cm で、奥行きが 30cm の空間を作ることができ、あとは天井部分さえ用意して吸音材を内側に貼り付けたら、ほぼ「ボイスシャット」が完成ですよ!

ダイソーの「デスクパーテーション」をみた瞬間に思いましたね、「コレを組み合わせたら、ISOVOX2 を自作できるんじゃないか!」ってことを。見つけた瞬間、ちょっと考える時間はありましたが、思いついて即購入という言葉がぴったりなぐらいすぐさま買いました。

Dyso desk partition 4th

100円均一とはいえ、ダイソーの「デスクパーテーション」は330円(税込)の価格になっています。とりあえず、1320円(税込)払って4つ購入してみました。正直、大きなダンボールでも良かったのですが...調べてみると、ダイソーで4つデスクパーテーションを購入した方が安いんですよね。

Daiso pertition 4th2

設計図を考える前に、衝動的に購入できるのは、100円均一の強みかもしれません。もしダメだったとしても、他の用途に合わせると思うと気持ちが楽です。それじゃあ、次の見出しでは設計図を考える段階に入っていきますよ。

自作 ISOVOX2 の設計図を考える

自作 ISOVOX2 の設計図を考えてみました。

ダイソー「デスクパーテーション」を、どのように組み合わせて自作の ISOVOX 2 を作り上げていくのか?色々頭を悩ませておりますので、その考察具合をシェアしていきますね。それでは、いってみよ〜!

第1案:頭だけを覆うパターン

Zisaku isovox pattern1

第1案は、頭だけを覆うパターンです。

ダイソー「デスクパーテーション」に加工など加える必要がないので、とてもシンプルかつ簡単に作ることができそうです。天井とマイクを置く底面だけは、少し切ったりするする必要がありますが、さほど難しくありません。

第1案の頭だけを覆うパターンの問題点は、とにかく狭いってことです。30cm の横幅だと、頭だけを入れるのが精一杯です。ボックスの中にマイクを入れたり、台本を入れるときに頭を入れながら手を入れるなんて芸当はできません。

そのため、「第1案:頭だけを覆うパターン」は却下となりました。

第2案:肩まで覆うパターン

Zisaku isovox pattern2

第2案は、肩まで覆うパターンです。

ダイソー「デスクパーテーション」の形を、最大限利用したパターンですね。ガムテープで固定すればオッケーなので、とても簡単です。ただ天井部分と底面部分を用意するには、デスクパーテーション4枚では足りない可能性がありました。

第2案の肩まで覆うパターンの問題点は、2つあります。1つ目は、大きくて吸音材がたくさん必要になること。2つ目は、大きすぎて音の制御が難しそうなところです。吸音材がたくさん必要になると、コストが増えます。大きすぎると置く場所や、デッドな音になり切らない場合もありますよね。

そのため、「第2案:肩まで覆うパターン」は却下となりました。

第3案:頭だけを覆うパターン

Zisaku isovox pattern3

第3案は、頭だけを覆うパターンです。

第1・2案の間のようなサイズですね。ダイソー「デスクパーテーション」を、多少加工しないと行けないので大変かもしれません。ただ底面と天井について、ほぼカットが必要ないところがメリット大きいです。

今回の自作 ISOVOX 2 の検証では、この第3案を採用して進めることにしました。

Zisaku isovox pattern3 3

ちなみに横向きで使用すると、肩にぶつからないのでいいのですが...マイクとの距離が保てなかったり、台本を置くスペース等がないため却下となりました。

Zisaku isovox pattern3 2

今回の自作 ISOVOX 2 の向きとしては、上記画像のように奥行きある方向で使用することにしました。本家も奥行きがある作りでしたからね。おそらく、あの形に行き着いたのには、絶え間ない企業努力があるはず。

さらに肩にぶつかるポイントや、側面の 45cm 正方形の作りをどうするか?など問題点があるため、解消しつつ組み立てていきたいと思います。

ソロレコーディングブースを、シミュレーション

Isovox2 zisaku simulation6

組み立てる前に、ソロレコーディングブースを、シミュレーションしてみましょう。

「第3案:頭だけを覆うパターン」を、スピーカースタンドの上に置いて実際に頭を入れてみました。なかなかいい感じです。高さ的に、もうし腰低くてもいいかもしれませんね。

Isovox2 zisaku simulation5

個人的なお気に入りポイントは、この頭を入れる部分が開くところですね。ようこそ〜!って感じで、手招きできるところが気に入っています。

Isovox2 zisaku simulation4

ISOVOX2 も背面が開くタイプでしたが、これってめちゃくちゃ意味があるんですよ。ボックスが肩幅までしかないので、中にマイクや台本を入れるときにとても大変なんです。そこでこの背面が自由に開くようになっていると、すごく操作しやすくなるんです。

Isovox2 zisaku simulation3

下から覗き込むと、こんな感じになっています。ダイソー「デスクパーテーション」の形を最大限活かしたかったのですが、シミュレーションしてみると必要のないパーツも多いですね。あとで、カッターでカットすることにしましょう。

Isovox2 zisaku simulation2

背面を開いたバージョンで下から覗くと、こんな感じになります。

Isovox2 zisaku simulation1

中に「マイク・台本(iPad mini)」をおいてあげると、こんな感じです。かなり、快適なレコーディング録音環境のソロブースト言えるのではないでしょうか?実際にここで音声をレコーディングした内容を準備中ですので、しばらくお待ちください。

シミュレーションはいい感じなので、実際に組み立てていきましょう!

自作 ISOVOX 2 の外側を組み立てる

自作 ISOVOX 2 の外側を組み立てていきます。

現在、リアルタイムで記事を更新中!! しばらく、お待ちください。

吸音材を購入する

Tansunigen kyuuonnzai02

【公式】吸音材— タンスのゲン

吸音材を購入しました!今回は、コスパと吸音性能のバランスがいいと噂の「タンスにゲン」をチョイスしてみました。

届いた瞬間から、圧縮されていなかったのですぐに準備ができそうでしたよ。ただ...

Tansunigen kyuuonnzai01

紐を結んでいたところが凹んでしまっていたため、24時間とりあえず置くことにしました。水をつけてから乾かすといいとどこかで読んだのですが...湿気の多い夏なので、特に水をかけなくても勝手に戻ってくれている感じがします。記事を書いている最中も、届いた時よりも形状が戻ってきているのでいい感じです。

購入した吸音材は、1m×2枚セットの厚み 5cm タイプを選択しました。密度自体は変わらないようなので、2.5cm でも良かったかもしれないと考えております。

とりあえず、吸音材に頭を入れてみたところ、びっくりするほどデッドだったので期待値が爆上がりですよ!現在、リアルタイムで記事を更新中!! しばらく、お待ちください。

まとめ

低予算で、レコーディングブースを自作するまでの構想をまとめてみました。

2021/06/06時点で、まだ構想の段階なんですよね。一応、材料などはまもなく全て揃うため、完成は間近です。リアルタイムで記事を更新していきますので、歌ってみたや音声配信でラジオをデッドな反響の少ない音で収録したい人は今後もチェックしてみてください。きっと、参考になる内容となりますよ。

それじゃあ、今回はこの辺で!? 他にも、音声配信コンテンツについてまとめたカテゴリーがあります。合わせてこちらの記事を、読んでみてください↓

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サウンドテック・ラボ編集長兼ライター。「音楽×テクノロジー」で、あなたの「やってみたい」をお手伝いします。人生にドラマを!!

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