愛しのRoland XP-10!Quicco SoundでMIDIキーボードとして復活

DTM音楽制作でつかってる MIDI キーボード。あなたは、なにを使ってますか?
わたしは発売から 22 年目も経ってる MIDI キーボードを、大事に使っています。

目次
MIDIキーボード「Roland XP-10」とは?
1995年発売。61鍵。SC-55mkII互換音源内蔵、アルペジエーター搭載、同時発音数28。DTMでの利用を考慮し、コンピューター端子を備えている。GM、GS対応。ミュージ郎XP-10の同梱音源。
「Roland XP-10」とは、ローランドが販売していた PCM シンセサイザーのこと。
発売が 1995 年。平成 7 年ですよ!?
当時の流行歌といえば、ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」。
映画は、「耳をすませば」も、1995年ですよ。
NINKU-忍空-も。2018 年になったいまも iPhone で聞いてます。そんな 30 代ホイホイ!な世代に爆誕したのが、「Roland XP-10」なんです。
Roland XP-10は、思い出のつまったMIDIキーボード
あれは、大学生の頃だったかな?当時付き合っていた彼女が、「私もう、ピアノ弾かないんだけどシンセサイザーいる?」
って突然のように言われたのが、Roland XP-10と出会うキッカケの言葉でした。だいたい付き合う女性が吹奏楽部だったので、音楽かじっている人たちばっかりだったんだけどね。
まさか、女性の口から”シンセサイザー”って言葉が出てくるなんて驚きでした(笑)
当時はノートPCにライン接続して、XP-10の音を録音してたっけなぁ〜。かといって非力なPCだったから、録音でソフトを走らせることもできなくてね。小さな都会の部屋で、イヤホンしながらピアノ練習みたいなことに使ってた。
2010年にはRoland XP-10と共に、東京から福島に帰郷。社会人になって最初の頃の給料で、MIDIインターフェースを買って、Macと接続した時のワクワク感は、今でも覚えてます。
Logic Expressとつながって、XP-10の内蔵音源だけだった世界が、ぐ〜んと広がったんですよ。そりゃ、子どものように毎晩音源を選んでは弾いて、MIDI録音して...って遊びをずっとやってました。
Roland XP-10を、現代に復活させる方法
Roland XP-10を、現代に復活させる方法を解説しましょう。
せっかくですので、わたしが Roland XP-10 を、現代に復活させるための方法を、2つご紹介しましょう。
それでは、どうぞ↓
MIDIインターフェイスで接続する方法
ひとつ目の方法は、MIDI オーディオインターフェイスを使う方法です。
古いタイプの MIDI キーボードには、MIDI端子はありますが、USB端子がありません。
それを解決するのが、MIDIインターフェースです。
それでは、MIDI インターフェイスの USB 端子を、パソコンに接続します。
MIDI キーボード「MIDI OUT」と、MIDIインターフェイス「MIDI IN」を接続します。
反対側は、接続してもいいですし、ためしに抜いてみても DAW で MIDI 入力されますよ。
Logic Pro X を使っていますが、MIDI インターフェイスを接続すればすぐに反応してくれます。
とくに設定などしなくても、MIDI 入力を感知してくれました。
MIDI インターフェイスも安く手に入ります。ただ、ケーブルが苦手な方は、つぎのワイヤレスで接続する方法をおためしください!
Quicco Sound で、現代にワイヤレスとして復活!
2つ目の方法は、「ワイヤレス MIDI インターフェイス」を使い方法です。
わたしは MIDI 接続に、「mi.1」を接続しています。
Bluetooth で、ワイヤレス MIDI キーボード化しました。
Quicco Sound 「mi.1」のおかげで、発売から 22 年経った今でも現役です。新しいピアノの楽しみ方を提案してくれるガジェット「mi.1」
いまもずっと わたしのMIDIキーボードとして「Roland XP-10」は活躍してくれています。
興味を持ったら、Quicco Sound のサイトを覗いてみてください。改めて Quicco Sound さん。本当に、ありがとうございます。
さらに、Roland XP-10 が、TASCAM「iXZ」で復活!
Roland XP-10 を、TASCAM「iXZ」で復活させてみました!
TASCAM「iXZ」は、スマートフォンなどイヤホンジャックを介して、マイク・ギターをレコーディングできる機材です。
モバイル DTM の専門家として、むかしのシンセサイザーだって最新のスマートフォンで録音できることを、お伝えしていかなくては!みたいな熱が再燃してまいりました。笑
というわけで、TASCAM「iXZ」で、XP-10 の懐かしくも侮れないサウンドをご堪能ください↓
【シンセサイザー加工前】
【シンセサイザー加工後】
フォンでつないでいるので、モノラル録音になっています。加工ですこし左右に広げてみたり、いろいろ遊んでみました。
いやぁ〜しかし。けっこういまの機材と違って、XP-10 の操作ってむずかしいんですよね。昔の人は、これで音楽を作っていたわけですから...
わたしは、恵まれた時代にいることを再確認しながら、過去の偉人たちへの尊敬の念が頭にうかんでしまっているわけですよ。
さて復活させるためには、この古きよきシンセサイザーの使い方を、覚え直すしかありません。
さすがに XP-10 の説明書はもっていないので、ローランドさんが公開していないかなぁ...と思ったら、やっぱりありました!
しっかり読みこんで、ようやくアルペジオのテンポ変更ぐらいは、サクッとわかるようになりました。曲に音色を落としこんだら、改めて追記しますね!

今回 TASCAM「iXZ」で録音した「Roland XP-10」のサウンドで、デモを1曲つくってみました↓
ギターサウンドがメインですが、B メロのゆったりしたところで「XP-10」のサウンドを使用していますので、ぜひ聞いてみてください!
TASCAM「iXZ」について知りたい方は、こちらのレビュー記事があります。アナログシンセサイザーの録音に興味があるかたは、ぜひ読んでみてくださいね↓

あとがき
Roland-XP10 は、最新の MIDI キーボードと比べれば劣るところがあります。本来はシンセサイザーですから。鍵盤のタッチはお世辞にもよくないですし、重い、大きいと三重苦です。でもね、古くたって、お粗末だって、困ることがあっても…
やっぱり XP–10 は、仲間なんですよ。大切な相棒なんです。愛しているからこそ、壊れるまで使ってあげたいんですよ
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それこそ、雨の日も、風の日も、病める時も、健やかなる時も共に苦難を乗り越えてきた私の愛機です。最後まで、どうかよろしくね!
それが、機材に対して私たちができる最高のお返しですよね?
読んでくださった DTMer の方々も、自分が使っている機材に愛を持って接してあげてください。
そうすれば、きっと機材たちはあなたの心に、演奏に、想いに応えてくれます。初めてその機材を迎えた時の気持ち、ワクワク感を思い出してくださいね。
今回はそんな気持ちを思い出してほしくて、記事にしてみました。
ほかにも、MIDI キーボードについてまとめた記事をご用意しています。詳細は、こちらをどうぞ↓