椎名林檎「三毒史」音楽レビュー。5年ぶりのニューアルバム

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MUSICを奪われた大人たちへ...大好きな音楽レビューを

いやぁ〜、脂がのっていますねぇ〜。声にも、音楽にも、その美貌にも!5 年ぶりのアルバム「三毒史」ということで、気迫のというか、ベテランの凄みが出ています。

というわけで今回のMUSICを奪われた大人たちへ...大好きな音楽レビューは、椎名林檎「三毒史」の音楽レビューをさせていただきます。

椎名林檎「三毒史」音楽レビュー

フルサイズ→Apple Music

テレビでアルバムの発売に合わせて、椎名林檎さんのインタビューが放送されていました。

アルバムの話や、過去の話など聞いていたら、これは聞かないわけにはいかないぞ!ということで、いてもたってもいられず Apple Music ひらいてしまいました。


1.鶏と蛇と豚

テレビで椎名林檎さんをみて、いそいで 1 曲目を再生しました。いきなりのお経から始まるという、ドギツさに惚れます。ぐっと、世界観にはいりこむには十分すぎるイントロ曲です。夜に聴き始める方は注意してください、背筋が「ゾッ」っとしますよ?

なぜか夜の高層ビルの闇の中を、ジャケットになっている椎名林檎さんの獣の姿が目に浮かびました。


2.獣ゆく細道

2 曲目は、1曲目のホラーさとはうってかわり、ジャジーでポピュラリティに満ちたサウンド。ボーカルに「宮本浩次」さんをむかえています。二人の妖艶でそわそわしてきてしまうような歌声がからまり合い、これから始まるアルバム「三毒史」の物語を感じさせてくれます。ワクワク感と、きらびやかな世界に、そういえば仏教のお釈迦様の空間も金色でキラキラしているんだよなぁ...なんて連想ゲームのようにさまざまな考えが巡ってきてしまいました。


3.マ・シェリ

イントロのフランス語で、果てるかと思いました。ダブリングで、両耳から椎名林檎さんの声が聞こえてきて、ゾワっと気持ちがよくなる...十八番の演出ですよ。「あおぞら」って曲も好きなんですが、これはダブリングのオンパレードで、幸せになれます。ダブリングとは、2回収録した音声を、左右で同時に鳴らすことで、ちょっとしたズレが立体感を演出する音楽的な技法のことです。椎名林檎さんの美しくも吐息混じりな声が、凄まじくピンクな雰囲気をかもしだしてくるんです。これぞ、大人の魅力です。Cメロの壮大さからのギターソロ、30〜40代の椎名林檎さんの若い頃から聞いていた世代からは、もうたまらん!!なんともヨーロピアンな雰囲気から、教会音楽のような懐の深さ、すごい、凄すぎですよぉ〜!


4.駆け落ち者

重厚なエクスプロージョンからスタートする 4 曲目。ボーカルに櫻井敦司を迎えています。MALICE MIZER や Sound Horizon といった音楽ジャンルの因子を強く感じます。ダークな雰囲気のジャンルが好きな人は、この曲に悶えてしまった私の反応に共感してもらえるはず!

サビのキャッチーなリズムと、爽快感のギャップ、ユニゾンの気持ち良さ、乾いたスネアの響き、大好きなドラムンっぽさまで加わって、圧倒的なまでの椎名林檎ワールドにあてられてしまいました。いろいろな実験的な感じが、すごい好きです。


5.どん底まで

はっきりと 4 曲目との雰囲気の差を感じる曲。どん底から、とてもキャッチーでろくなナンバーです。90年代の懐かしさ溢れる林檎さんのなんというか、若かりし頃の時代や世代や世界を、彷彿とさせてくれます。自分の若い頃の思い出まで沸き起こってくるようですよ。ジュディマリなんて言葉が頭に浮かんできましたよ、にしても 40 代になっても若々しく歌い上げてくれます。さすがです。しかし、その若々しさに青臭さがあるわけではなく、大ベテランの洗練された若々しさを感じます。


6.神様、仏様

性的衝動の歌詞が目と耳に、地獄の淵へつきささる歌。ラップというか、ポエトリーディング敵なエッセンスが入っております。ボーカルに向井秀徳さんを迎えています。白頭のスネアのリズム、縦ノリ感がいいんです。サビの「ダッダー⤵︎」ってコーラスが、キャッチーで心地がいいんです。口ずさみたくなります。フルートの音が積極的に聞こえてきて、いい味がでてる、柔らかい音、ちょうど欲していましたよ〜!

というかここまで、ほんとあっというま!!このアルバム「三毒史」すごいですよ!このタイミングで、この曲調ほしかった!っていう流れが、ばっちりきてます。


7.TOKYO

タイトルが意味ありげですね。椎名林檎さんといえば、『東京2020オリンピック・パラリンピック』の開閉会式のプランニングチームに所属していましたからね。その辺ありきで、東京を連想させるワードが来ているような気がしてなりません。飲み込んでほしいようです。

「すがすがしく」林檎節炸裂!ってイメージが湧いてきました。曲のはじまりから、サビ前までジャズピアノがかき鳴らされるんです。サビになり、静寂からトリオバンドが入ってくると、急に背筋が伸びてしまいました。間髪入れずに展開されていく音楽に、固唾を飲んで聴き入ってしまいました。この曲に出会うために、わたしはこのアルバムをレビューしているんじゃないかと振り返ると思ってしまいます。

神様、仏様ありがとうございます。そして、ウィスキー飲みたくなった。角杯しか飲めないですけれども...「あいまいもっこ」で、元気が湧いてきた少年だった大人たちがたくさんいると、TOKYOレビューの最後の締めで書き記しておきたい。


8.長く短い祭

コカ・コーラの2015年CM タイアップ曲ですね。ボーカルに浮雲さんを迎えています。

アルバムも後半戦です。耳慣れたメロディーとポップでキャッチーなオートチューン全開のボーカルラインを聞いて、安心感を覚えてしまいました。オートチューンとは、歌声の音程を機械音声のように平坦にする技術のこと。この曲はブラスもクールなのですが、左チャンネルでなっているエレピの音にこそ、心地よさを感じるポイントがあると思うんです。あぁ〜気持ちがいい。

正直に申し上げるならば、アルバムのテンポ感がはやすぎて、現実の生身の体と精神的なバイタリティに満たされた体に、微妙なズレが出てきていました。わかりやすくいうと、運動会のパパじょうたいです。気持ちは前に行くのに、足が前に出ないやつです。という私のようなリスナーの状態を想定していたのかはそうでないのかはわかりませんが、「長く短い祭」という曲を入れてくるあたりに、プロの仕事を感じました。



9.至上の人生

バラードチックに全体を通して、雰囲気の違う曲が聞こえてきました。王道のポップロック。しかし、その王道さえも椎名林檎にかかればたちまち彼女の独特な世界観を伴って、リリースされてしまいます。8曲目で安堵し、9曲目でいよいよラストに向かっている感じがにわかに伝わってくるんです。それにしてもベースのキレのある倍音がにくいですよね。ギターもベースを生かすため家在籍していないし、耳に優しい。個人的に「あー(吐息)」のとこで、どうしようもなく情熱を感じてしまいました。サビの音運びもむちゃくちゃ好みですし、後半戦もめっちゃ楽しみです。


10.急がば回れ

うわー!!このリズム好きです。ギターのリフが好きすぎてやばい。ボーカルには、ヒイズミマサユ機さんを迎えています。いやらしさ全開なのと相まって、椎名林檎さんの若干のロリボイス、絡まり合う男性ボイスの夜遊び感覚、アルバムを通して漂う椎名林檎さんの妖艶さが、癖になってしまいます。本当に40代なんでしょうか?あぶらがのりきっています。このすごみは、椎名林檎さんじゃないと出せないっすよ!!締めも、超クール!


11.ジユーダム

ラブピアノによるアレンジが特徴的な音楽です。まるで夢の中の楽しいサーカスのワンシーンのように、アルバムの世界観に浸らせてくれる曲でした。ラグピアノを聴いていると、レイチャールズのメスアラウンドを思い出してしまいます。映画をまた見たくなりながら、フランジャーかかったような遊び心たっぷりの歌声に癒されてしまいました。フルートのアレンジ、音の高まりとともに心地よく魅惑の世界に落とし込まれていく、そんな曲でした。


12.目抜き通り

ストリングスの刻みから、急な緊張感に包まれました。ボーカルは、トータス松本さんを迎えています。ワクワクした世界、夢から目覚めたような感じがしました。まるでアルバム冒頭にループしたような懐かしささえ感じたのを覚えています。

このダークさと、ジャジーなジャンル展開がたまりません。そして気がつくと、もう12曲目なんです。次でラストだなんて嘘だと言ってくれよ!!ここまで包み隠さず言いますが、体感時間は10分ぐらいなんですよ。なんて考えていたら、Cメロに突入していました。

その雄大なリズムの中を漂う力強い歌声に包まれながら、アルバムは佳境へとはいっていくのでした。


13.あの世の門

魔女が出てきそうな雰囲気を感じます。オーボエのベースと、讃美歌のようなシスターの声、そしてイメージするのは、椎名林檎さんが変身したアルバム表紙のモンスター。まさにその姿を、イメージさせてくれます。

アコーディオンの音が入り、椎名林檎さんの歌声が入ってくると、まるでそこは大スペクタクルの大舞台を見終わった後のようでした。劇場で舞台を見終わる直前のエンドロールのような、あっという間の13曲。

音が鳴り止む前から拍手の準備している自分に、驚きを隠せませんでした。椎名林檎さんの最後の吐息混じりの歌声を聞き逃さないように我慢し、「sh」の音を堪能した後に、1人拍手をしてしまいました。


試聴はこちら

Apple Music は、3ヶ月間無料で使えます。月額費用が高いと感じたら、3ヶ月前に解約すればOKです。

契約している方は、椎名林檎さんの「三毒史」を、ぜひ聴いてみてください。

アーティスト紹介

Sandokusi screenshot

椎名林檎 - New Album「三毒史」特設サイト より引用

椎名林檎 とは、1998年にシングル『幸福論』でデビューした日本を代表する女性アーティスト。230万枚以上の売り上げをだした「勝訴ストリップ」や、2017年12月、東京オリンピックの『4式典総合プランニングチーム』に選出は記憶にあたらしいところ。

関連サイトリンク

椎名林檎 - New Album「三毒史」特設サイト

椎名林檎 - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

椎名林檎 Special Site

椎名林檎 - YouTube

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まとめ

ゆっくりと耳につけていたイヤホンを外すと、先ほどまでいたはずの「三毒史」の妖艶な世界とは程遠い日常が、目の前にも広がっていました。体感時間は10分ほどなのに、現実の時間では43分が過ぎていました。胸のドキドキが収まりません。その東京されるため、私はもう一度イヤホンを耳に取り付け、本日2週目のある男の世界だとだいぶしていくのでした。あなたも、こっちの世界を堪能してみませんか?

おわり。

そのほか、人生をかけて聴き続けた音楽レビュー記事は、こちら↓

MUSICを奪われた大人たちへ...大好きな音楽レビューを。

画像引用:

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