最大10人の演奏共有オンラインピアノ「Shared Piano」がすごい!!

Google Creative Lab が、Experiments with Google に、リモートで最大 10 人が同時に演奏を共有できる「Shared Piano」を公開しました。
「Shared Piano」は、2020年6月19日時点ですでに公開されています。まただれでも無料で、ログインや何かをインストールすることなく演奏を共有することができますよ。
目次
Shared Piano は、リモートで音楽を教えたり、コラボレーションしたりするためのシンプルなツールです。
オンラインでつながったリモート環境で、一度に最大10人で一緒に演奏をリアルタイムで共有。アカウントの設定やログイン、不要なソフトウェアのインストールなしにはじめることができます。
【公式】Shared Piano - Chrome Music Lab
ピアノを演奏する方法
(Size: 827KB)
Shared Piano は、以下の方法で演奏することができます。
- マウスのクリック
- QWERTY キー
- MIDIキーボード
オンラインで演奏を共有するには、Shared Piano の演奏画面したにあるリンクを送信する必要があります。
最大 10 人まで同時に演奏が可能で、世界中のどこからでも演奏できるみたいですよ。ブラウザベースの仮想ピアノの特徴ですね。
ちなみに、プレイヤーの名前は表示されません。かわりに動物の絵文字が、演奏した音の鍵盤部分に表示されます。ひじょうに可愛らしい演出なので、ぜひためしてみてほしいです。
演奏できる楽器の種類
Shared Piano で演奏できる楽器は、下のとおりです↓
- Drum Kit (ドラムキット)
- Drum Machine (ドラムマシン)
- Marimba (マリンバ)
- Piano (ピアノ)
- Strings (ストリングス)
- Synth (シンセ)
- Woodwind (木管楽器)
用意されている種類は、基本的な楽器ですね。ドラムキットには、シンバルが確認できなかったり、ストリングスがピチカートだったり、限定された音源になっています。
しかし、Shared Piano の魅力は、そのシンプルさにあります。ページをひらいた直後に、画面上のピアノキーボードが表示され、すぐに演奏&演奏の共有ができる。これが、Shared Piano のおもしろさなんです。
インポート・エクスポート機能はなし
Shared Piano には、音源や MIDI をインポートする機能はないようですね。また、エクスポートお機能もありません。
そのため、ジャムセッションでの演奏を、あとから出力することができないようです。今後追加される可能性もありますが、2020年6月19日時点ではできないみたいです。
しかし、「Shared Piano」のサイドバーを上下にうごかすことで、演奏した音の位置をチェックすることができました。実際の動画は、こちらをどうぞ↓
(Size: 469KB)
使えるブラウザの種類
Shared Piano の動作について、下のブラウザでチェックしたところ動いたのでシェアさせていただきます↓
- Google Chrome
- Safari
- FireFox
- Opera
同時に異なるブラウザでひらくと、ブラウザごとにユーザーが別になるようです。
たとえば、Chrome で演奏すると猫の絵文字になり、FireFox で演奏するとペガサスの絵文字になります。ブラウザごとに、違うユーザーと認識するようですね。
ブラウザピアノ「Shared Piano」のおかげで、今後の音楽の授業が進化するんじゃないかとワクワクしています。
なぜなら、いままでは楽譜を画面に表示したり、先生のピアノ演奏を映像で確認するだけだった授業風景が、同時に演奏することのできるピアノが登場するわけですよ。
たとえば、リモートで離れた先生と生徒がいっしょに演奏し、それを他の生徒は視聴している。もしくは、同時に何人かで演奏して、タッチのおくれなど鍵盤下に表示される絵文字で把握できるなど、あたらしい使い方のアイディアが湧いてきます。
「Shared Piano」は、とても実験的で機能が限定されたシンプルなものです。しかし、今後こうしたアイディアをもとに新しい音楽の授業や講義、リモートの現場で便利なサービスが登場していくでしょう。
「Shared Piano」の登場で、今後の音楽の授業が進化するかもしれないと思うと...このタイミングに立ち会えていることが、なんだかうれしくなりますよね?
あとがき
Google Creative Lab が公開した、「Shared Piano」についてとりあげさせていただきました。
すごくおもしろいシステムですよね。リモートで最大 10 人が同時に演奏を共有できたり、演奏すると絵文字で演奏者がわかったり、それを無料でサインインもソフトのインストールもいらないところがすごく便利です。
実験的なシンプルなものですが、今後こうしたアイディアから派生して、オンラインの音楽授業の現場が進化していくのかもしれませんよ。そう考えると、ほんとたのしみですね。
それでは、今回はこの辺で!?今回の記事が、あなたのオンライン・ブラウザピアノ探しの参考になっていたらうれしいです。
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