オルゴール曲の作り方をデモ曲「Closer」で解説(打ち込み編)

この記事では、実際にわたしがリリースしているオルゴール曲の MIDI や楽譜を参考に、オルゴールの打ち込みについてわかりやすく説明していきますよ。
前回の「準備編」を見ていない場合は、目をとおしておくとわかりやすいですよ↓

打ち込みは地道な作業ですが、「MIDI画面のキャプチャ・楽譜の画像・楽譜のPDF」でわかりやすく解説しています。
というわけで今回は、オルゴールアレンジの作り方、打ち込み編の解説記事です。
目次
オルゴールアレンジの作り方と、打ち込み解説!
デモ曲「Closer」で、オルゴールアレンジの作り方と打ち込み解説をしていきます。
三拍子のオルゴール曲。せつない旋律が特徴的なので、じっくり聴きこんでみましょう。


- 音源ダウンロード:https://dova-s.jp/bgm/play3891.html
- YouTube:https://youtu.be/JU3d7GfiD0A
- 楽譜のダウンロード
あとは、ひたすら打ち込んでみてください。DTMは、細かい作業ですからね。
将来のあなために、挑戦してみましょう!!
全体のトラック構成
- プロジェクト詳細
- BPM:85
- 拍子:6/8
- オルゴール音源:Victorian Music Box
- イントロ(オレンジ):2+4 小節
- A (こげ茶):8 小節
- B (紫):6 小節
- サビ (赤紫):8 小節
- C (水色):8 小節
- イントロ (オレンジ):4 小節
- A (こげ茶):8 小節
- B (紫):6 小節
- サビ (赤紫):8 小節
- アウトロ (黄色):8+2 小節
全体のトラック構成は、こんな感じです。
プロジェクトや曲の構成について、前回までの話はこちら↓
オルゴール曲の作り方をデモ曲「Closer」で解説します。準備編
名前がおなじところは、MIDI の内容も同じなので、コピペしてOKですよ。

イントロ MIDI
イントロパートの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「1〜5小節」にあたります。
1小節目のあたまからではなく、2小節目のあたまからスタートです。
2つの音だけ、1小節目にフライングしているので打ち込むときは気をつけてくださいね。
Aパート MIDI
Aパートの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「6〜13小節」にあたります。
画像だとみづらいので、楽譜を参考にしながら打ち込んでみてください。
黒鍵の音がはいっていますが、1音だけ鳴らすよりもちょっとズラして半音隣の音を弱くだすとキラびやかに聞こえるんです。
Bパート MIDI
Bパートの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「14〜19小節」にあたります。
このへんは一気に7つも音をならしているので、空想上のオルゴールをならしている感がありますね。笑
とくべつかわったことはしていませんが、ハモリがキレイに聞こえていれば OK でしょう。
サビパート MIDI
サビパートの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「20〜27小節→(楽譜1 / 楽譜2)」にあたります。
いちばんの盛りあがりパートですね。
ここも変わったことはしていないので、メロディーの運び方とベースラインのからみに注目してもらえるといいかもしれません。
Cパート MIDI
Cパートの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「28〜35小節」にあたります。
実際のオルゴールでは、Cパート以降は物理的に難しいきがするので...完全に空想上のオルゴールができあがった印象です。笑
ここは、いかに少ない音でオルゴール曲を成立させるかを考えていますね。
和音と和音のつなぎに、1音付け足しているだけって感じです。
アウトロ MIDI
アウトロの MIDI 打ち込みは、こんな感じです。
楽譜では、「62〜71小節」にあたります。
イントロをちょっと展開させて、おわりっぽくアレンジしたパートですね。
とまりかけのオルゴールが、さいごのツメをはじくときの音をなるべくイメージしてできたのが、ラストの和音です。
曲中では採用しませんでしたが、この記事だけの特典として...
とまりかけのオルゴールっぽく設定する方法を、記事のおわりのほうで解説してますよ。
ここまでで、打ち込みは終了です。
打ち込みのあとに
ということで、入力お疲れ様でした!
辛いけど、ここは頑張りどころですよ。
こんな私でも乗り越えられたんだから、あなたにできないはずはありません。

オルゴールアレンジ。打ち込みのコツとは?
オルゴール曲の打ち込みでは、私が気をつけているコツが存在します。
- オルゴール曲の打ち込みのコツ
- 実際のオルゴールをイメージしよう
- 先にコードだけ、打ち込んでみよう
- リアルタイムで打ち込むと、ズレの表現かんたんにできる
- 止まりかけのオルゴールを表現しよう
- 物語を考えよう
オルゴール曲を作りたいあなたの参考になれば、うれしいです。
詳細なコツについて知りたい方は、こちらの記事をどうぞ↓

オルゴール音源がないときは...
Victorian Music Boxを、Logic Pro X で起動した画面。
無料のオルゴール音源「Victorian Music Box」を、使ってみましょう。
動作には Native Instruments「Kontakt」が必要です。
無料なのに懐かしさがあって、セピアがかった情景をイメージさせてくれる音なので、すごく気に入っています。


まとめ
オルゴールアレンジ、打ち込み編をお届けいたしました。
千里の道も一歩から!すべての道はローマに通ず!
打ち込み作業は、完了しましたか?
1 曲ずつ、コツコツとした作業ができてこそ DTMer としての素質が育つというものです。
今回の記事を読んで、打ち込みが終わる頃にはDTMの適正能力が3割り増しになっているはずです。
がんばってください。
そのほか、DTM初心者のための「DTM初心者講座」についての記事を、随時更新しています。
DTM初心者を脱したい方は、こちらの記事をどうぞ↓